横浜FCの岩武克弥は「ブロックを作って、カウンターを出せた」と手応え。最下位転落も、浦和戦ドローの収穫と課題を次にどう活かすか

2023年10月01日 藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

試合序盤は「前から行くのがハマっていた」

古巣との一戦に臨んだ岩武。写真:滝川敏之

[J1第29節]浦和 1-1 横浜FC/9月29日/埼玉スタジアム2002

 横浜FCは9月29日に行なわれたJ1第29節で浦和レッズと対戦。敵地で1-1と引き分けた。

 キックオフ早々から横浜FCが猛攻を仕掛け、15分にマルセロ・ヒアンが先制弾。キャプテンマークを巻いた岩武克弥は序盤について「前から行くのがハマっていたので、浦和が怖いところにボールを出せていなかった」と振り返っている。
【厳選ショット】先制を許し痛恨のドロー決着。首位神戸との勝ち点差が8に開く|J1第29節 浦和1-1横浜FC
 だが、浦和の37分の交代で流れが少しずつ変わり始める。先発のブライアン・リンセンが負傷交代。ベンチスタートの興梠慎三が投入される。

 かつて浦和に所属していた岩武は、元チームメイトを警戒していた。老獪な37歳FWが浦和の攻撃を活気づける。「正直、慎三さんが入ってから、ちょっと面倒くさいなと思った。(リンセンとの交代がなければ)もう少し楽に試合を進められていた」と心境を明かす。

 その興梠のPK獲得から同点に追いつかれたものの、逆転ゴールは許さずドローで決着。残留を争う横浜FCが上位の浦和から勝点を掴んだことは上々の結果とも思えるが、岩武は物足りなさを感じていたようだ。

「こっちはたくさんチャンスがあったので、勝てた試合だった。アウェーで引き分けというのは最低限。浦和からポイントが取れたのは良かった」

 シュート数こそ相手に上回られたが、浦和の決定機は数える程度で、横浜FCは何度も追加点を奪えるシーンを作っていた。後半には劣勢な時間帯もあったが、「しっかりブロックを作って、カウンターを出せた。そういう面では全然悪くない」と、27歳の主将は前を向く。

 今節、最下位だった湘南ベルマーレが勝利し、17位だった横浜FCと順位が入れ替わった。浦和戦の収穫と課題を次にどう活かすか。残り5試合。J2降格枠に沈んだ横浜FCの巻き返しに注目だ。

取材・文●藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

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