「英雄的なパフォーマンス」日本代表で躍動の冨安健洋をアーセナル地元メディアが改めて賞賛!「価値は周知の通り。必要なのは…」

2023年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「トミヤスは最終ラインの穴をしっかりと埋められる」

ドイツ戦で圧巻のパフォーマンスを披露した冨安、写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 アーセナルではフィジカルの問題に悩まされてきた冨安だが、その実力は周知のとおり。アーセナル専門サイト『Pain in the Arsenal』も9月12日、冨安が「英雄的なパフォーマンスでドイツ戦勝利に貢献」したと報道。「アーセナルのサポーターにはおなじみのやり方で好印象を残した」と伝えた。

「速いロングパスで攻撃の起点となり、卓越した守備での先読みを見せ、ドイツの攻撃を封じ、スペクタクルなリカバリーでレロイ・ザネのこの日2点目となりそうなゴールを阻む場面もあった」

 同メディアは「これらの貢献は、ファンに(アーセナルの)層の厚さを再確認させた。おそらく、ユリエン・ティンベルの負傷離脱後にクラブが再び市場に乗り出さなかった理由も説明するだろう。トミヤスは最終ラインの穴をしっかりと埋められる」と続けた。

「残念なのは、この週末の出来は、昨季の彼が調子を保てて、ウィリアム・サリバの代わりを務められていたらどうなっていたかという疑問を改めて思い起こさせた。サリバ離脱がタイトルレースにおける大きなターニングポイントになったと指摘する声は多い。そこにトミヤスの離脱も合わさった」

「彼がいれば、ミケル・アルテタは必ずサリバの代役として起用し、終盤戦で高い守備ラインを保っていた。だが悲しいかな、同時に負傷したことで、サリバの抜けた穴をカバーできるような、技術的に同様の熟練ぶりや速さを持つ選手がおらず、ロブ・ホールディングが生贄となったのだ」

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 前述したように、アーセナルに移籍してからの冨安は、主にフィジカルが問題だった。Pain in the Arsenalは「2シーズンで20試合を欠場した事実は、トミヤスを頼ることへの警鐘だ。進化してアーセナルでより起用されていくうえで最大の障害はフィットネスだ」と続けている。

「だが、来週はチャンピオンズ・リーグも始まる。アルテタは長期にわたって複数の大会を勝ち抜いていくために、負荷をマネジメントしたいと願っているだろう。欧州の舞台で重要な存在となるかもしれない。トミヤスがどれだけ優れた選手になれるか、そのユーティリティ性の価値は周知のとおり。彼に必要なのは、フィットし続けることだけなのだ」

 肉体的な懸念がなければ、レギュラーとして最終ラインのあらゆるポジションを高いレベルでこなせるのは証明済み。あとは、シーズンを通じて戦い抜けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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