「鎌田は水から飛び出した魚のよう」連敗発進のラツィオにOBが見解「ミリンコビッチ=サビッチの不在を感じるのは当然だ」

2023年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「一部の選手はまだメカニズムに溶け込んでいない」

開幕2試合連続で先発出場を果たした鎌田。(C)Getty Images

 チームはまさかの開幕連敗スタートになり、鎌田大地は厳しい評価を受けている。だが、シーズンは始まったばかりであり、日本代表MFは加入してから1か月も経っていない。

 8月27日のセリエA第2節で、ジェノアにホームで0-1と敗れたラツィオ。格下レッチェに敵地で逆手負けを喫したのに続き、ホーム初戦でも昇格組に負けたとあり、サポーターの不満は高まっている。

 退団したセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として期待される鎌田も、2試合連続で大きなインパクトを残せなかった。ジェノア戦ではボールロストが最終的に決勝点につながったこともあり、批判の声も寄せられている。

 しかし、専門サイト『Lalaziosiamonoi』によると、OBのアントニオ・リッツォーロは『Lazio Style Radio』で「ラツィオを評価するにはまだ早すぎると思う。まだ完璧にいかないのは普通のことだ」と話した。

 リッツォーロは「スタートが悪く、動きが少なかった。連動した動きがなく、トップ状態じゃなかった」と批判したうえで、「一部の選手はまだメカニズムに溶け込んでいない」と述べている。

「カマダは水から飛び出した魚のようだった。おそらく、新しいメカニズムの影響だろう。馴染むのに時間が必要だ。昨日のような試合ではミリンコビッチ=サビッチのようなファイターの不在を感じるのは当然だ。だが、仕方がない。期待していた試合ではなかったが、裁判をしても無意味だ」

【動画】圧巻の左足ボレー!鎌田がデビュー戦で決めた移籍後初ゴール
 それでも、連敗スタートが危険信号であることも確かだ。熱狂的なラツィオのサポーターのフラストレーションが爆発する前に流れを変える必要がある。

 リッツォーロも「いくつかの困難が明るみになった。だが、ファンにとって2試合で勝点なしは簡単に消化できるものではない。この2試合で期待していたことを考えればなおさらだ」と話した。

 これからナポリ、ユベントスとの厳しいアウェー連戦に臨むラツィオ。鎌田とマウリツィオ・サッリ監督は、王者や優勝候補の一角を相手にチームを立て直せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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