「今すぐ辞任しろ!」初優勝ではしゃぎ、スペイン10番の唇にキス。批判殺到の同国連盟会長が謝罪「悪意はなかった...」【女子W杯】

2023年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手は「気に入らなかった」と告白

スペインの選手たちハグをしていたルビアレス会長。表彰式での股間を触る行為も批判の的に。(C)Getty Images

 オーストラリアとニュージーランドで共催された女子ワールドカップは、決勝でイングランドを下したスペインの初優勝で幕を閉じた。

 ただ、試合後の優勝セレモニーで、スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が取った信じ難い行動が批判を浴びた。なんと興奮のあまり、10番をつけるFWジェニファー・エルモソを抱きしめ、唇にキスをしたのだ。

 英公共放送『BBC』によれば、エルモソはその後、自身のインスタグラムのライブで「気に入らなかった」と心の内を明かした。ただ、その後に連盟が発表した声明では、次のように会長を擁護していた。

「自然な愛情表現だった。ワールドカップで優勝することは計り知れない喜びを感じていたので、まったく自発的な相互の意思表示だった」

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 また、ルビアレス会長も直後の取材では、「何かを祝う友人同士のキスであり、(違った見方をした人は)「愚かだ」と主張していた。

 ただ、SNS上では、「今すぐ辞任しろ」がスペイン国内でトレンドに入り。同国政府の閣僚からも「これは女性が日常的に受けている性暴力の一部だ」といった声が上がるなど、批判が殺到していた。

 これを受けて、会長は「私は完全に間違っていた。認めざるを得ない」と謝罪を余儀なくされた。

「非常に興奮していて、悪意はなかった。その瞬間、私たちはそれが自然なことだと考えていたが、外では騒ぎが起きた。謝罪をし、今回のことから学び、会長になったらもっと注意しなければならないと理解しなければならない」

 見事な戴冠に水を差す行為だったのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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