【採点寸評|鹿島】攻守両面で輝きを放った先制弾の樋口がMOM。鈴木は“違い”を見せつけたが...[J1第24節 鹿島 2-1 鳥栖]

2023年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

今後の希望とエネルギーとなり得る勝点3

【警告】鹿島=関川(9分)、昌子(90+4分) 鳥栖=山﨑(23分)、岩崎(31分)、富樫(72分)、ファン・ソッコ(78分)、楢原(82分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】樋口雄太(鹿島)

[J1第24節]鹿島 2-1 鳥栖/8月19日/県立カシマサッカースタジアム

 Jリーグは8月19日、J1第24節の6試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対サガン鳥栖が行なわれ、2-1で鹿島が勝利した。
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 先制したのは鹿島。26分、ディエゴ・ピトゥカのパスを受けた樋口雄太が左足を振る。コントロールされたグラウンダーのシュートをゴール右下に流し込んだ。

 1点ビハインドの鳥栖は66分に追いつく。右サイドからカットインした長沼洋一が楢原慶輝に預ける。19歳のルーキーが狙いすましたシュートでネットを揺らした。

 一進一退の攻防が続くなか、77分に鹿島がPKを獲得。キッカーの知念慶がこれを確実に沈めて、2-1とする。

 鹿島はこのリードを最後まで守り抜き、2試合ぶりの勝利。敗れた鳥栖は4試合未勝利とトンネルから抜け出せなかった。
 
▼鹿島のチーム採点「7」

 J1における対戦成績が、ここ3試合はすべて引き分けと、一進一退のゲームを繰り広げてきた鳥栖をホームに迎えた。鹿島の岩政大樹監督は「鳥栖の展開力と自分たちのスタイルを貫くマインド」に対して警戒心を怠らなかった。

 勝負を分けたのは、1-1の状況で訪れた80分のPKだ。交代出場の藤井智也が左サイドからドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内で進路変更すると、相手のファウルを受け、PKをゲット。これを同じく交代出場の知念が落ち着いてゴール右隅に蹴り込んだ。

 その後、再びドローに持ち込まれそうなピンチもあったが、鹿島が逃げ切りに成功した。

「交代選手の活躍で勝つとか、負けていた状況を引き分けにするとか、そういう試合がほとんど、ないという話を、今週の準備のなかでしました。それを選手たちが結果で示してくれて、非常に嬉しく思います」(岩政監督)

 シーズンの大詰めに向けて、上位勢を追いかける鹿島としては、前節の名古屋戦に続く連敗だけは避けたかった。J1の優勝戦線に生き残っていくうえで、今後の希望とエネルギーとなり得る勝点3を積み上げた。

 MOMは先制弾の樋口。攻守両面で効果的なプレーが光った。勝ち越し弾に絡んだ藤井、知念も高く評価。鈴木は"違い"を見せつけた一方でボールロストが少なくなく、苛立ちも感じられて絡めの採点に。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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