昨季でフランクフルトを退団した日本代表の鎌田大地はこの夏、新天地にイタリアの強豪ラツィオを選んだ。

　鎌田の加入まで、ラツィオは補強が思うように進んでいなかった。マウリツィオ・サッリ監督とクラウディオ・ロティート会長の間に緊張が走っているとも言われていたほどだ。

　しかし、鎌田の存在はチーム強化を望む指揮官の心も和らげたという。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、ロティート会長から鎌田の名前を聞いたサッリ監督は「仰天」したそうだ。

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「目を見開いてすぐに『イエス』と言った。フリーでラツィオに来るとは信じていなかった」

　同紙は当時を「ラツィオとの交渉中、カマダはアトレティコ・マドリーの可能性を考えて時間をかけた。ミラン移籍はすでに消滅し、ウェスト・ハムには関心を寄せなかった」と振り返っている。

　去就がなかなか決まらなかった鎌田は、コンディション調整で後れを取っていると見られる。それでも、先日の親善試合では周囲の予想を裏切って先発出場した。サッリ監督の期待の現れと言えるだろう。

　そしてそのデビュー戦で、鎌田は初ゴールも決めている。20日のレッチェとのセリエA開幕戦でも活躍を期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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