「クオリティで陵駕された部分もありましたけど…」マンCに敗戦も3点を奪った横浜。主将・喜田拓也は「チームカラーは出せた」

2023年07月24日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「マリノスの誇りを持ってピッチに立った」

世界トップのクオリティを目の当たりにし、チームの成長を誓った喜田。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

「めちゃくちゃ強かったです」

 7月23日、マンチェスター・シティに3-5で敗れた横浜F・マリノスの主将・喜田拓也は試合後、そう振り返った。

 27分にアンデルソン・ロペスのゴールで先制し、37分には松原健の得点で2点を先行した横浜だが、相手は昨シーズンのチャンピオンズリーグ初制覇を含む3冠を達成した欧州王者。すぐさま反撃を受けると、40分にジョン・ストーンズ、43分にフリアン・アルバレスにゴールを奪われ、2-2で前半を折り返す。

 後半、GKシュテファン・オルテガ以外のフィールドプレーヤー10人を変え、アーリング・ハーランドらを投入して攻勢を強めたシティにボールを支配されると、52分にはそのハーランドに追加点を許す。さらに72分には、同じく後半から出場したロドリに技ありのミドルシュートを決められ、2点差に広げられる。

 何とか1点を返したい横浜は、86分の井上健太のゴールで1点差に詰め寄るも、90+2分にハーランドにこの日2点目を決められ、タイムアップの笛が鳴った。

 喜田は、「引きたくなかったし、尻込みもしたくなかったので、ビルドアップにチャンレンジしながら、プレスも前からできるだけかけてチャンスを作りたかった。

 クオリティで陵駕された部分もありましたけど、それを体感するために自分たちの良さを出しに行ったところもあります。ベタ引きは自分たちのやり方ではないので、それを出した結果、やられてしまった」と悔しさを滲ませる。
【PHOTO】欧州王者との熱戦を大声援で盛り上げた横浜F・マリノスサポーター!
 だが、前日会見で「恐れずに戦っていきたい」「思い出作りに試合をするわけではないので、マリノスの姿勢、マリノスのプレーにこだわってやっていきたい」と語っていたとおり、自慢のアタッキングフットボールでシティから3点を奪った。

 この結果に喜田は、「僕らはマリノスの誇りを持ってピッチに立ったし、チームカラーを出せました。恐れることなく戦った結果は数字に出ていると思います」と手応えを口にし、こう続ける。

「自分たちは(攻撃の)クオリティだったり、回数を上げていく、とにかくそこだと思う。世界一のチームだから仕方ないと済ませたくないので、非日常の基準を上げられると思うし、良いきっかけになると思うので、この感覚、基準を忘れず、チームのレベルアップに繋げていきたい」

 現在Jリーグは中断期間に入っているが、横浜は7月12日の天皇杯3回戦でJ2のFC町田ゼルビアに1-4で敗れ、その3日後のJ1第21節でも川崎フロンターレに0-1で敗戦と、公式戦は2連敗中だ。19日のセルティック戦(6-4)と今回のシティ戦で得た経験をどう活かしていくか、今後の戦いに注目だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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