「今思えばキックだけしかアピールできなかった」セルティック所属日本人5選手とのトークショーで、中村俊輔が伝説のFKを回想

2023年07月18日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「何もできなかった印象を思い出させる」

アディダス主催のトークショーで、CLマンU戦で決めた伝説のFKを振り返った俊輔。写真:滝川敏之

 アディダス ジャパンは7月18日、日産スタジアムで、スコットランドのセルティックに所属する日本人選手5人を迎えた「アディダス プレゼンツ セルティックFC ジャパンツアー2023 スペシャルトークショー」を開催した。

 トークショーでは、古橋亨梧、旗手怜央、前田大然、岩田智輝、小林友希に加え、ゲストとしてOBの中村俊輔氏も登壇。セルティック時代には2006-07シーズンにスコティッシュ・プレミアリーグMVPを受賞するなど、数多くの個人賞を獲得したクラブのレジェンドは、所属当時のチームの強みについて、こう語った。

「各ポジションに代表選手がいて、僕の時は良い選手が多かった。レベルも高くて。自分のプレーを引き出してもらった感覚はあります」

 それに対して、今も変わっていないものについて問われた小林は、「多くの日本人選手がもともと活躍しているなかで入りましたけど、中村俊輔さんの時から日本人選手が活躍してくれたことで、僕自身もチームに入った時にポジティブに受け入れてもらいましたし、先輩方が築き上げてくれたものが今もクラブに残っています」と、俊輔が残した功績が今もチームに根強く残っていることを明かした。
 
 その功績のひとつとして、今も語り継がれているのが、06-07シーズンのチャンピオンズ・リーグのグループステージで、プレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッドを相手に2度も叩き込んだFKだ。
【動画】中村俊輔、伝説のFK2発
 ただ俊輔は「チャンピオンズ・リーグレベルになると、今思えばキックだけしかアピールできなかった。取り上げてもらえるのは嬉しいですけど、僕個人としては、それ以外は何もできなかった印象を思い出させるので、もっとレベルを上げなければいけなかった」と振り返った。

 今でも名場面のひとつとして取り上げられるFKだが、俊輔のなかでは世界とのレベルの差を痛感した試合でもあったようだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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