BIG神奈川ダービーは90+4分の決勝弾で川崎が競り勝つ! 執念の劇的アシストを決めた大南拓磨は「水色のユニホームが見えた」

2023年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手の足が止まっているのが分かったのでスペースに走り込んだ」

車屋の決勝点をお膳立てした大南(中央)。83分からの出場で大仕事をやってのけた。(C)SOCCER DIGEST

[J1第21節]横浜0-1川崎/7月15日/日産スタジアム

 7月15日、川崎フロンターレは日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦。過去6年覇権を争ってきた両者の一戦は川崎が1-0で制した。

 劇的な決勝弾を叩き込んだ車屋紳太郎のゴールをアシストしたのは、83分に交代出場した大南拓磨だ。
【動画】真夏の神奈川ダービー、決勝弾は大南拓磨→車屋紳太郎!

 キックオフ直後から激しい攻防が続いた試合は、互いに得点を奪えず、スコアレスでタイムアップを迎えようとしていた。そんな90+4分、均衡が崩れる。

 右サイドからドリブルで中へ切り込んできた遠野大弥からパスを受けた瀬川祐輔が、右サイドを駆け上がっていた大南に絶妙な浮き球を通す。そして大南がダイレクトでゴール中央へグラウンダーのクロスを供給すると、それに走り込んできた車屋がゴールへねじ込んだ。

 試合後、大南はアシストシーンをこう振り返った。

「瀬川と目が合っていたし、(瀬川からのパスは)良いボールでバックスピンもかかっていたので、中を見る余裕もあり、落ち着けていた。誰が中にいるかは分からなかったけど、水色のユニホームが見えたから中に折り返しました。決めてくれたのが車屋だと分かった時は、90分戦っている中であそこまで走ってきているのはさすがだなと思いました」
 
 取材中、大南の後ろを通りかかった瀬川は、笑顔で大南の肩を2回力強く叩き、通り過ぎた。まるで良いアシストだったと称えているかのようだ。大南はそれに対して、やったぞと言わんばかりの笑みを浮かべた。

 上位争いに踏みとどまるため、「今回負けたら終わり」と語っていた鬼木達監督。相当な覚悟を持って臨んだBIG神奈川ダービーは、勝利への執念が監督だけでなく、選手からも伝わってきた一戦であった。今回の勝利で暫定6位に浮上した川崎。快進撃へ、上昇ムードが漂う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【厳選ショット】後半ATに車屋が劇的決勝弾!BIG神奈川ダービーを制する!|J1第21節 横浜0-1川崎

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