契約延長か今夏での退団か――。キリアン・エムバペはパリ・サンジェルマンから最後通牒を突き付けられている。

　本人は契約延長をせず、あと１年プレーして、2024年の夏にフリーで退団する意向を持っていたが、タダで手放す羽目になるクラブに受け入れられず、契約延長をしなければ売却すると、プレッシャーを掛けられている。

　では、移籍先するとすれば、新天地はどこになるのか。フランスのメディア『topmercato』は４つの選択肢を挙げている。

　１つめは、昨夏も移籍に近づいていたレアル・マドリーだ。エースのカリム・ベンゼマが退団したタイミングでもあり、同メディアも「最もホットで最も信頼できるレールだ」と伝えている。ただ、資金的な問題もあり、「マドリーは躊躇し、2024年にフリーでの獲得を希望するだろう」としている。

　２つめはリバプール。「エムバペのようなスター選手を迎え入れるのに十分な強固なスポーツプロジェクトを持っており、２億ユーロを集める準備ができている数少ないチームの１つとなる」とその理由を綴っている。

　ただ、「何よりも重要なのは、ユルゲン・クロップ監督のチームは次のチャンピオンズリーグ（CL）に出場しない（ヨーロッパリーグのみ）。また、チームメイトの給料を大幅に上回る選手に提示する習慣がない」と懸念材料を挙げている。

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　次に挙げたのは、マンチェスター・ユナイテッドだ。CLに出場する点がリバプールよりもアドバンテージだとしたうえで、「高額の報酬を賄えるだろう」としている。

「ユナイテッドはカタールのファンドによる買収手続きを進めている。今後数年間、ヨーロッパのシーンで輝ける非常に競争力のあるチームを構築するには十分だ」

　最後に、「ここ数日で報じられた、ある意味サプライズな新天地である」としたのがアーセナルだ。「『The Independent』紙は先週金曜日、エムバペがプレミアリーグに行くならアーセナルだろうと明らかにした。ミケル・アルテタ監督のようなテクニシャンが率いるというアイデアに確かに熱意を示しており、そのプレー哲学を特に高く評価しているだろう」と伝えている。

　ただ、「財政的には難しくなることが予想される、そして、両者の間にはまだ接触はない」と付け加えている。

　23歳の怪物は移籍するのか、するならマドリーなのか、プレミアリーグのクラブなのか。世界中がその動きに注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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