本田が同点弾をアシスト! ミランがローマと1-1の引き分け

2016年01月10日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

バッカの落としを受けた本田がクロスでアシスト。

ローマ対ミラン戦の結果&フォーメーション。

 1月9日のセリエA19節。ミランが敵地オリンピコでローマと1-1で引き分けた。
 
 キックオフ時から押し込むローマは4分、いきなり先制に成功する。敵陣のおよそ中央やや右で得たFKから、ピャニッチが正確なボールを供給し、これをリュディガーが左足で押し込んだ。
 
 これによってローマが重心を下げてカウンター志向を強めたため、その後はミランがボールをキープする時間が増えたが、相変わらずビルドアップが拙く、効果的な攻撃が仕掛けられない。
 
 逆にローマは、20分にCKからリュディガーがあわやゴールのヘディングを放てば、25分にはピャニッチがドリブル突破からチャンスを作り、45分にI・ファルケが惜しいシュートを撃つなど、前半の決定機の数ではむしろ上回った。
 
 しかし、ミランが後半早々に同点に追い付く。50分、バッカの落としを受けた右サイドの本田がダイレクトでクロスを送り、ファーサイドに走り込んだクツカがフロレンツィとの競り合いを制し、頭で叩き込んだ。
 
 同点となり、両チームの指揮官が一気に動く。56分、ローマがI・ファルケをサラ―、ミランがL・アドリアーノをボアテングに代える。ミランはシステムを4-4-2から4-2-3-1に変更し、ボアテングをトップ下に入れた。
 
 59分、そのボアテングがいきなり違いを作る。リュディガーからボールを奪ってペナルティーエリア内に進入。中央への折り返しをバッカがスルーして走り込んだクツカがシュートするが、これはゴールマウスを捉えられなかった。ボアテング投入で流れが良くなったミランは、63分にもバッカがポスト直撃の惜しいシュートを放った。
 
 その後、ローマは70分にサディクに代えてトッティを投入するも決定的なチャンスを作れず、ミランも85分にボナベントゥーラに代えて投入したニアングも大きな仕事はなし。1-1のドローで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
 
 敗れれば解任もありえたミランのミハイロビッチ監督にとっては、首の皮一枚でつながったといったところか。ただ、1月13日のコッパ・イタリアのカルピ戦、17日のフィオレンティーナ戦を落とせば、再び立場が危うくなるのは間違いない。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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