「引くに引けない状況を自分で作る」新10番・堂安律が強気発言を繰り返すワケ「メンタルは夢の大きさ。夢が大きいと挫けない」

2023年07月05日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

思い出される本田圭佑の発言

日本代表で新たな10番を背負う堂安。度胸はピカイチだ。しかし元来プレッシャーに強いわけではない。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表MF堂安律(フライブルク)が7月5日、アンバサダーを務めるテレビ・家電業界のリーディングカンパニーTCLの「戦略発表会&製品体験会」に出席。頂点を目ざすための考えを明かした。

 堂安の持ち味といえば、メンタルだ。ビッグマウスとも取れる強気な発言をあえて繰り返し、そしてカタール・ワールドカップ(W杯)で優勝候補のスペインとドイツから同点弾を奪うなど、実行に移してきた。

 森保ジャパンで新たに10番を背負うレフティは、自身の性格を次のように分析する。

「有言実行の感覚は自分にはないですね。思ったことを口に出しちゃう性格なので、言っちゃったって時もあるんですけど、ただそれが自分の中でプレッシャーになって、引くに引けない状況を自分で作ってしまうのは、自分の性格的に合ってるなと。そういう逆境にも得意な性格をしてるので、最近はあえて発言するように意識しています。

 やっぱり、発言すると、行動もそれに伴ってこう、夢に向かって、変わってくるので。それに発言することで周りの人がついてきてくれて、サポートしてくれる人もたくさんいますし。合ってる、合ってない人がいると思いますけど、僕は発言することが性格的に合ってるんじゃないかなと思います」

 具体的な目標には「チャンピオンズリーグでの活躍、ワールドカップ優勝」を掲げ、「メンタルは夢の大きさを表わしてる」と熱弁する。
【画像】堂安律、「すべてがステキ過ぎ」なオフショット
「夢に対して、その人の意思の強さが大事。よく子どもたちに『どうしてそんなにメンタルが強いんですか?』『挫けそうな時にどうしてますか?』って聞かれるんですけど、夢が大きいと、挫けそうにならないんですね。その夢に対して真っ直ぐ進むので。まずはそこかなと思います」

 ここまで話を聞いていると、元来プレッシャーに強いタイプのようにも思えるが、決してそうではないようだ。だからこそ、演じる必要性を求められる。

「こう見えて、プレッシャーは結構考えちゃうタイプで。自分は根拠のない自信をすごく大事にしています。みんなに『すごい自信を持ってそう』って言われるんですけど…。ピッチに入る時は、自分が一番だと良い意味で勘違いさせて、そういう根拠のない自信を持ってピッチに立っています。強い自分を演じないと弱気な自分になっちゃうので。一瞬でもピッチで弱気なところを見せるとやられちゃいますし」

 ロシアW杯の決勝トーナメントで、ベルギーに逆転負けを喫したあと、日本代表の象徴だった本田圭佑は、「自分がずっと発言している優勝というものを、今日活躍した若い世代にしっかり引き継いでもらいたい。ただ、まだ優勝を口にする若手がいない。今日出て活躍した選手の誰かが、誰に何と言われようと優勝と言い続ける誰かが、次の代表を引っ張っていくんだろうなと思うし、それに相応しい奴は何人か見つけている」と語っていた。

 当時、堂安はまだ日本代表に招集されておらず、本田の言う「相応しい奴」には入らないだろうが、今の言動を見ていれば、同じ金髪の25歳は後継者筆頭だ。

 新世代のカリスマは、W杯で3大会連続ゴール&アシストをマークした先代を凌駕する、圧倒的なインパクトを残せるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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