「ミランは保留にした」鎌田大地の名門移籍が暗雲?「選手と代理人は代替案を考慮」との報道も

2023年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍市場の流れもあり状況が変わる

去就が注目される鎌田。(C)Getty Images

 今夏の去就が注目される日本人選手の1人が、鎌田大地だ。フランクフルトとの契約がこの6月30日で満了を迎える中、5月の段階で名門ミランと基本合意。代理人がイタリアで仕事をするための登録をしていなかったため、その手続きを終え次第、移籍が成立すると現地で報道されてきた。

 しかし、その後にミランの内紛(パオロ・マルディーニTDとフレデリク・マッサーラSDがオーナーと対立して解任)があったうえ、新たに選手売買の権限を得たジョルジョ・フルラーニCEOの動き、そしていわば生き物である移籍市場の流れもあって状況がやや変わってきた。

 とくに大きいファクターが、EU圏外枠だ。今夏にミランが海外からEU圏外国籍の選手を獲得できるのはルール上で最大2枠まで。しかし、ここにきてイングランド代表MFのルベン・ロフタス=チーク(チェルシー)の獲得が内定し、残りは事実上で1つとなった。

 ミランは、鎌田、ナイジェリア代表のサムエル・チュクウェゼ(ビジャレアル)、トルコ代表のアルダ・ギュレル(フェネルバフチェ)という3人で天秤にかけていると報道されてきたが、アルダ・ギュレルは獲得コストが高すぎてすでに撤退。鎌田とチェクウェゼの一騎打ちの様相を呈してきた。
 
 そんな中で現地時間6月29日、興味深いニュースが続々と出てきた。スペイン・メディア『Relevo』のマッテオ・モレット記者が「ミランはチュクウェゼの獲得交渉に乗り出している」と報じれば、同じく移籍に強いニコロ・スキーラ記者が「ミランは鎌田に疑問を持ち始めた。ミランはEU圏外枠を使い切らないように、鎌田との契約を保留にした。日本人に関してはイタリアの別のクラブが調査を始めている」と伝えた。

 さらに同日、移籍専門サイトの『calciomercato.com』も、次のように伝えている。

「ミランと鎌田は合意しているが、締結を急ぐ必要はない。ロフタス=チーク獲得でEU圏外枠が1つ埋まり、残り1つをミランは日本人にするか、他の選手にするか検討している。だからこそ鎌田はスタンバイのままなのだ。そして実際、選手とその代理人は他の代替案に耳を傾けはじめている」

 チュクウェゼの獲得交渉が成立すればEU圏外枠はゼロになるため、鎌田のミラン移籍は破談することになる。状況が刻一刻と変わる移籍市場だが、はたしてどんな結末を迎えるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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