「全く言葉が分からなかったので、スーパーに行くのも割と緊張してました」
コロナ真っ只中で、街はロックダウン。遠藤の海外生活の始まりは壮絶だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
2020年、突如として新型コロナウイルスが襲来。世界中が危機的状況に陥るなか、1人の若武者がドイツへ渡った。横浜F・マリノスで評価を高め、欧州5大リーグの一角、ブンデスリーガはウニオン・ベルリンとの契約を勝ち取った遠藤渓太だ。
ただでさえ、気苦労が絶えない海外生活。タイミングは最悪だった。しかし、このチャンスを逃すわけにはいかない。遠藤はひとり、異世界に足を踏み入れた。
それから時は過ぎ、2023年。2022-23シーズンは、2部のブラウンシュバイクに期限付き移籍した25歳のMFに、当時の記憶を辿ってもらった。
――◆――◆――
「タイミング的に難しかったですね。ロックダウンでまずレストランが空いてなくて。スーパーも入るってなると、並んで人数制限みたいなのがあって。当時は全く言葉が分からなかったので、スーパーに行くのも割と緊張してましたね。自炊するしかなかったので、家で自分で作っていました。レストランは半年後くらいに開き出した感じですかね」
ドイツに拠点を移して3年。語学力の上達はどうか。
「言語はどっちかっていうとドイツ語のほうが使い勝手が良いです。世界的に英語が大事と言われますが、チームで喋る言葉はドイツ語が多くて、週の中でも多く勉強しています。
ブラウンシュバイクに行って、チームメイトとすごく仲良くなったんですよ。喋る機会が増えて、間違いなく喋れるようになってはきてますね。インタビューの準備もしてるんですけど、自分の力不足のせいで依頼が来ないんで(笑)」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
ただでさえ、気苦労が絶えない海外生活。タイミングは最悪だった。しかし、このチャンスを逃すわけにはいかない。遠藤はひとり、異世界に足を踏み入れた。
それから時は過ぎ、2023年。2022-23シーズンは、2部のブラウンシュバイクに期限付き移籍した25歳のMFに、当時の記憶を辿ってもらった。
――◆――◆――
「タイミング的に難しかったですね。ロックダウンでまずレストランが空いてなくて。スーパーも入るってなると、並んで人数制限みたいなのがあって。当時は全く言葉が分からなかったので、スーパーに行くのも割と緊張してましたね。自炊するしかなかったので、家で自分で作っていました。レストランは半年後くらいに開き出した感じですかね」
ドイツに拠点を移して3年。語学力の上達はどうか。
「言語はどっちかっていうとドイツ語のほうが使い勝手が良いです。世界的に英語が大事と言われますが、チームで喋る言葉はドイツ語が多くて、週の中でも多く勉強しています。
ブラウンシュバイクに行って、チームメイトとすごく仲良くなったんですよ。喋る機会が増えて、間違いなく喋れるようになってはきてますね。インタビューの準備もしてるんですけど、自分の力不足のせいで依頼が来ないんで(笑)」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
勉強という言葉が気になり、もう少し詳しく話を聞いてみた。
「練習が終わって、トレーニングや筋トレをして、日本の友人とゲームとかして、夕方ぐらいに授業を入れてるんで、ドイツ語を週に2回ぐらい、英語が週に1回ぐらい。当初に比べたら圧倒的に喋るようになっています。こういうことを言いたかったっていうのをある程度覚えておいて、それを授業中に『これ何て言えばよかったんですかね』って投げたり、授業中以外でも聞いたりはしています」
――◆――◆――
海外で私生活を送るサムライは、「声を掛けられたりはしないけど、マンションの住民に会った時に『頑張れよ』『この前の試合良かったよ』みたいなのはありました。街を歩いてて気付かれるとかもあったけど、頻繁にはないですね」とあっけらかんに言う。
サッカーを離れれば、勉強熱心な今どきの1人の青年だ。
※第8回終了(全4回)。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【動画】堂安の前でブンデス初スタメン初ゴール!遠藤がドイツで踏み出した大きな一歩
【PHOTO】スタジアムを華やかに彩るトリコロールマーメイドたち
【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ"美女チアリーダー"を一挙紹介!
「練習が終わって、トレーニングや筋トレをして、日本の友人とゲームとかして、夕方ぐらいに授業を入れてるんで、ドイツ語を週に2回ぐらい、英語が週に1回ぐらい。当初に比べたら圧倒的に喋るようになっています。こういうことを言いたかったっていうのをある程度覚えておいて、それを授業中に『これ何て言えばよかったんですかね』って投げたり、授業中以外でも聞いたりはしています」
――◆――◆――
海外で私生活を送るサムライは、「声を掛けられたりはしないけど、マンションの住民に会った時に『頑張れよ』『この前の試合良かったよ』みたいなのはありました。街を歩いてて気付かれるとかもあったけど、頻繁にはないですね」とあっけらかんに言う。
サッカーを離れれば、勉強熱心な今どきの1人の青年だ。
※第8回終了(全4回)。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【動画】堂安の前でブンデス初スタメン初ゴール!遠藤がドイツで踏み出した大きな一歩
【PHOTO】スタジアムを華やかに彩るトリコロールマーメイドたち
【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ"美女チアリーダー"を一挙紹介!