2022－23シーズンは、マンチェスター・シティが３冠を達成した歴史的な一年となった。だが、プレミアリーグで終盤までアーセナルがシティとタイトルを競ったのは記憶に新しい。

　終盤まで首位の座を保ち、19年ぶりの優勝も期待されたアーセナルだが、最後に力尽きた。ミケル・アルテタ監督のチームが失速した理由のひとつに、負傷の問題も挙げられるだろう。冨安健洋が３月のヨーロッパリーグで重傷を負い、シーズン途中で離脱したのは周知のとおりだ。

　リハビリ中の冨安の復帰がいつになるのか、現地では様々な報道が飛びかってきた。一時はクリスマスまで離脱というニュースもあったが、地元メディアの『football.london』は６月12日、冨安が新シーズンを前にしたプレシーズンに参加できるとの見解を伝えている。
 

　同メディアはガブリエウ・マルチネッリ、オレクサンドル・ジンチェンコ、モハメド・エルネニーとともに、冨安がプレシーズンに参加可能とし、「４人に関するポジティブなニュースで、シーズンの大事な時期に備えてアルテタの弾み」になると報じた。

「おそらく最もポジティブなニュースがトミヤスだ。シーズン最後の数週間、彼はジムで過ごし、回復を進めてきた。プレシーズンに参加すると見られている」

　日本代表DFの実力に議論の余地はない。だが、加入１年目のシーズン後半戦以降、負傷離脱を繰り返してきたことは、冨安の株を落とすことになった。

　それだけに、３年目は正念場のシーズンとなるだろう。開幕前からの準備で、長丁場のシーズンを戦い抜く用意を整えられることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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