「悪夢の夜」「ミスが全てを変えた」決定機逸のルカクを伊メディアが酷評!“因縁”にも言及「ミランとインテルにとっては運命のいたずらだ」

2023年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ルカクは気持ちが分かるだろう」

終盤の超決定機を決め切れなったルカク。(C)Getty Images

 サッカーは残酷なスポーツでもある。ほんのわずかな差が、ゴールにつながるかどうかの分かれ道となるからだ。そしてそれが、世界最高峰の舞台で勝敗を左右することもある。

 6月10日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)の決勝で、インテルはマンチェスター・シティに0-1で敗れた。ロドリに先制点を許すと、何度か決定機をつくりながらも追いつくには至らず。通算4回目の戴冠を果たせず、歴史的な3冠を達成したシティに屈した。

 批判を浴びたのが、後半途中から出場したロメル・ルカクだ。フェデリコ・ディマルコのヘディングシュートをシティのゴール前でブロックしてしまい、終了間際には決定的なヘディングシュートをエデルソンにセーブされた。得点機に結果を残せなければ、批判されるのはストライカーの宿命だ。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は、「ルカクのミスとラウタロのエゴ。全てを変えていたかもしれない」と、ルカクや同じく決定機を外したラウタロ・マルティネスを批判的に報じた。
 
『Gazzetta dello Sport』紙は、「ルカク、悪夢の夜」と報道。インテルのライバルであるミランが、同じイスタンブールのアタテュルクで行われた2005年の決勝で敗れたのを引き合いに出しつつ、ベルギー代表FWにとって厳しい一戦になったと伝えている。

「アタテュルクは魔法や呪いがかかったままだった。二度と聞きたくないような言葉のひとつだろう。後半のルカクのミスは、05年のアンドリー・シェフチェンコのシュートをスーパーなイェジー・デュデクがセーブしたのと同じゴールマウスだったからだ。ミランとインテルにとっては運命のいたずらだ」

「シェフチェンコはデュデクのセーブを二度と見ないと言った。今、ルカクはその気持ちが分かるだろう」

 ただ、今季は批判を浴びることが多かったルカクだが、特に終盤戦になって調子を上げ、CLではチームの決勝進出に貢献したのも事実だ。ポルトとのラウンド16やベンフィカとの準々決勝でネットを揺らしている。

 Sky Sportは、インテルのシーズン全体採点記事でルカクに7点をつけ、「チャンピオンズリーグでの歩みは彼の功績でもある。決勝では同点弾を失敗してしまったが」と評した。

 チェルシーからレンタル移籍中のルカクは来季、インテルで雪辱を果たす機会を得られるのか。本人は残留希望と言われるが、移籍市場での進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「恐ろしいミス」と酷評!ルカクの痛恨すぎる決定機逸

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