ミランがエース慰留に成功!レオンとチーム最高年俸で契約延長、「幸せすぎる」「愛してる」などファンも熱狂

2023年06月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

契約を2028年6月30日まで延長する

ミランと契約延長したレオン。写真:Alberto LINGRIA

 ミランは現地時間6月2日、ポルトガル代表FWのラファエウ・レオンとの契約延長を発表。新契約は2028年6月30日までとなる。

『スカイ・イタリア』など現地メディアによれば、年俸は510万ユーロ+ボーナス(チーム成績や個人成績によって変動)で、契約ボーナスが150万ユーロ、さらに1億7500万ユーロのバイアウト条項も盛り込まれているという。近年のミランは厳密なサラリーキャップを設けており、450万ユーロのテオ・エルナンデズが最高だったが、レオンにはより高額を払うことになる。

 2019年にミランに加入した左ウイングのレオンは、持ち前のスピードとテクニックを武器に徐々にチーム内で地位を確立。2021-2022シーズンは11ゴール・10アシストの活躍でミランをセリエA優勝に導き、自身もセリエA年間MVPを受賞した。2022-2023シーズンはやや波がありながら、残り1節を控えた段階で13ゴール・10アシストを記録している。
 
 レオンのこうした活躍を受けてここ1、2年は、チェルシー、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリーなど国外のビッグクラブが興味を示す。以前の契約は2024年6月までのため、契約延長できなければ、ミランは移籍金が取れる今夏に売却を余儀なくされるところだった。

 複雑な交渉が続いたが、ミランは5月に入ってようやくレオン側と契約延長で合意し、ここにきてサインと発表に漕ぎ着ける。来シーズンに向けて最大の課題だったエースの慰留に成功して、首脳陣も一安心といったところだろう。

 その熱量と喜びは、契約延長発表に際したミラン公式SNSを見ても一目瞭然。まるで新加入選手並の扱いで、YouTubeやインスタグラムにはインタビュー、アニメーション映像、プレーハイライトなどが続々とアップされている。ラッパーの顔も持つレオンに合わせて、音楽はHIPHOP調だった。

 それらを見たミラニスタからは、「やっと公式になった」、「ラファ愛してる」、「正しい選択をしてくれてありがとう」、「幸せすぎる」、「来シーズンはチャンピオンになろう」、「各種コンテンツのクオリティーが高い」などのコメントが上がる。ここ数年で移籍金なしで退団したジャンルイジ・ドンナルンマ、ハカン・チャルハノール、フランク・ケシエなどとの比較から、「ドンナルンマ、チャルハノール、ケシエなどと違って、ラファは真の男であり、真の仲間だ」という投稿もあった。

 ミランは現地時間6月4日、2022-2023シーズンの最終戦となるヴェローナ戦に臨む。本拠地サン・シーロのファンからは、再びミラン愛を誓ったレオンに対して拍手が送られることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】HIPHOP音楽に合わせたレオンの契約延長発表

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