冨安健洋の離脱がサカ失速の一因と現地見解「アーセナルのシーズンに壊滅的な影響」

2023年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ホワイトがフレッシュではなくなった」

冨安(右)の離脱以降、失速が始まったサカ(左)。(C)Getty Images

 シーズンの肝となる勝負どころで、アーセナルは苦しんだ。4月以降、プレミアリーグでは3勝3分け3敗。前節の黒星でマンチェスター・シティの3連覇が決まり、悲願の王座奪還はならなかった。

 3月下旬のインターナショナルウィーク以降、成績が落ちたひとりがブカヨ・サカだ。今季のリーグ戦では13得点・11アシストを記録しているが、4月以降はサウサンプトン戦で1得点・1アシストのみにとどまっている。

 アーセナル専門サイト『Pain in the Arsenal』は5月22日、サカが調子を落とした理由は3つあると分析。そのひとつは、冨安健洋が負傷で戦列離脱した右サイドにあると指摘した。

 同メディアは「ウィリアム・サリバのケガが大きく騒がれたが、同じ試合でタケヒロ・トミヤスも負傷してシーズン終了となった。このタイミングがアーセナルのシーズンに壊滅的な影響を及ぼしたのだ」と報じている。

「トミヤスはケガをする前にリーグ戦で21試合に出場し、定期的に最後の20分で使われ、ホワイトに息をつかせたり、守備を固めていた。(離脱以降は)ベン・ホワイトがもっとプレーしなければならなくなり、フレッシュではなくなったようだ。サカとの連係にも影響し、サリバを失ったことで後方からのボールのスピードが大きく低下した」
 
 次にPain in the Arsenalが指摘したのは、サカの出場時間だ。昨季は3353分だったが、今季は3684分。イングランド代表を含めると4248分に達する。マンチェスター・シティでこの数字を上回るのはロドリしかおらず、指揮官の起用法に改善の余地があるとした。

 最後に挙げられたのは、サカが受けているファウルの数だ。今季のプレミアリーグで被ファウル数は9位。Pain in the Arsenalは、そのうちイエローカードが出されたのは4回で、主審に見過ごされたタックルも多かったと指摘している。当然、それが肉体的に影響したというわけだ。

 冨安は長期離脱と言われるなか、選手層を厚くするための補強の必要性が叫ばれているアーセナル。来季こそ、北ロンドンの名門は王座返り咲きを果たせるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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