「日本サッカーは大きく進歩」Jリーグ30年を米大手メディアが“合格点以上”と評価!「経済力では中東に及ばないが…」

2023年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最初の30年が成功だったことを否定するのは不可能だ」

Jリーグ30周年のスペシャルマッチとして開催された鹿島対名古屋(白)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 30年前に誕生したJリーグは、一時期の流行で消えていくバブルとはならなかった。

 米スポーツチャンネル『ESPN』は、この30年間を「成功」と評している。日本サッカーが進歩を遂げ、「合格点以上」の結果を残していると報じた。

 1993年5月15日のJリーグ開幕から30年経ったのを受け、ESPNは「楽観はあるも先行き不透明だった」としつつ、「Jリーグ誕生から1万950日、日本サッカーは大きく進歩した」と伝えている。

「クオリティ、スター性、ファンのサポート、プロ意識と、どの観点からも、Jリーグはゆっくり、だが確実にアジア有数のリーグとなった」
 
さらに、同メディアは「経済力ではまだサウジアラビアやカタールのような中東のリーグや最近までの中国に及ばないが、魅力は変わらない」と続けた。

「おそらく、国内リーグの成功を判断するのに最善なのは、より高いレベルにどれだけの選手を輩出し、代表チームがどれだけ恩恵を受けられたかだろう。その双方で、Jリーグは合格点以上だ」

ESPNは、中田英寿や長谷部誠が欧州主要リーグで優勝し、最近では酒井高徳や遠藤航、南野拓実らが存在感を発揮しており、現在は三笘薫、久保建英、鎌田大地らがけん引していると指摘。代表もワールドカップ常連国となり、カタールでは大国のドイツ、スペインを倒したことを振り返った。

そして最後に、「(百年構想の)副産物であり、そしておそらくはより重要で持続的な目標となるのが、国全体の地域で充実したサッカー文化を促進し、それが自然にプロへとつながっていくことだろう」と締めくくっている。

「日本サッカー界を待つ道のりがまだ長いままであることは否定できない。だが、彼らにはまださらに70年がある。今のところ、最初の30年が成功だったことを否定するのは不可能だ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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