ノーファウルのジャッジは妥当だったのか。

　DAZNが４月25日に配信した『Jリーグジャッジリプレイ』の最新回で、同23日に行なわれたJ１第９節・川崎対浦和（１－１）での判定を取り上げた。

　川崎の１点リードで迎えた68分、浦和のチャンスの場面だ。ペナルティアーク付近でボールを受けた関根貴大が、ボックス内に縦パスを供給。これに興梠慎三が反応するも、敵DFの守備に遭い、繋がらず。この際、相手選手と接触した興梠は、足を押さえてピッチに倒れ込んだ。

　リプレーでよく見ると、関根のパスをカットした川崎の高井幸大がボールをクリアしようとした際、身体を入れようとしてきた興梠の左足を蹴っていた。その後、VARでのチェックが行なわれたが、オンフィールドレビューには至らず。判定はノーファウルのままとなった。
 

　番組に出演した元国際審判員の家本政明氏は、「反則じゃないと判断した主審の気持ちになってみた」とし、『競技者が相手競技者とボールの間に自らを置くことは、ボールがプレーできる範囲にあり、相手競技者を手や身体で押さえていない限り、反則ではない』との競技規則を説明した。

　そのうえで、主審の目には興梠がファウルになる接触を自ら引き起こしたように映ったのではないかとの考えを語った。

「おそらく、レフェリーは川崎の選手（高井）がボールを蹴ろうとした時に、（興梠が）無理やり足を入れ込んだので、これは反則ではないと判断した。そう言われてリプレーを見れば、確かにあの位置から、無理やり足が出てきたという解釈もできなくはないかなと」

　ただ家本氏としては、「僕の中ではPKという判断しかない」ときっぱり。「これがOKならなんでもありになっちゃう。主観になっちゃうけど、僕のフットボールの理解が足らないのか、僕が引退して変わったのか分からないけど、すごくモヤモヤするというか、納得がない」とPKが妥当だったのではないか、との見解を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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