久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地４月22日に開催されたラ・リーガ第30節で、ラージョ・バジェカーノとホームで対戦。２－１で逆転勝利を飾った。

　25日のベティス戦を睨んでか、スタメンを外れた久保は、56分に先制を許した直後に声が掛かり、スタンバイをしている間に同点に追いついたなかで、そのまま62分に投入された。
 

　そして81分、右サイドのタッチライン際でボールを浮かせてマーカーを抜き去り、カットインしてさらに２人をかわして左サイドへ展開。決勝点となるオウンゴールを演出してみせた。

　その日本代表MFは試合後、ユニホームを脱いでメインスタンドに駆け寄り、ファンにユニホームを手渡した。ここまでは何ら珍しくはない。その後に、最前線に下りて来ているファンたちと一人ひとりとハイタッチを交わしながら、ドレッシングルームへと去って行ったのだ。なかなか稀な光景と言ってだろう。

　局面を変える打開力はもちろん、こうした姿勢もファンから愛される所以なのだろう。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）

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