【クラブW杯】広島が2-0で初戦突破も3人が負傷退場…準々決勝へ暗雲が漂う結果に

2015年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

皆川が先制点、塩谷が追加点。

広島は攻撃陣を中心に、主力メンバーを落としながらも危なげなく勝利。ただ、準々決勝へ向けて負傷者の続出は懸念材料だ。

 クラブ・ワールドカップ1回戦の広島対オークランド・シティは12月10日、日産スタジアムで19時45分から行なわれ、2-0で広島が勝利を飾った。広島が準々決勝に進出している。
 
 広島は、5日前のチャンピオンシップ第2戦からスタメン6人を入れ替えた。DFには水本が復帰。一方で攻撃陣は1トップ2シャドーを総入れ替えし、皆川が1トップに、シャドーに野津田と浅野が入った。
 
 試合は、序盤から広島がボールを支配し、オークランド・シティがカウンターに活路を見出す展開。9分、広島はCKのチャンスから野津田が左足で強烈なシュートを放つと、GKが弾いたボールを皆川がいち早く反応してしぶとく押し込んだ。
 
 幸先よく先制した広島だが、14分にアクシデント。野津田が自陣ゴール前で負傷し、交代を余儀なくされる。代わって、柴﨑が投入された。
 
 26分には柴崎のスルーパスに反応した皆川がシュートを放ったものの、GKに阻まれゴールはならなかった。
 
 先制した広島は自陣にブロックを作り、堅いディフェンスから縦に速い攻めを繰り出す試合運びにシフト。オークランド・シティの単調な攻撃を確実に撥ね返しながら、効率的にゴールに迫った。
 
 41分には右サイドを崩し、柏のクロスに攻撃参加した塩谷がヘディングシュート。しかし、これはGKの正面を突いた。
 
 前半は1-0で広島がリードして終了した。
 
 後半立ち上がり、広島にまたしてもアクシデント。前半途中に投入された柴﨑が負傷し、交代を余儀なくされてしまった。柴﨑に代わってドウグラスが投入された。
 
 そして不運はみたび重なり、65分には左ウイングバックの清水が負傷退場。清水に代えて佐々木を投入した広島は、3つの交代カードをすべて怪我人の交代によって使い切ってしまった。
 
 厳しい状況に陥った広島だったが、70分に貴重な追加点を奪う。右サイドを起点とした攻撃から塩谷がオーバーラップで持ち上がると、ペナルティエリア内に侵入してそのまま強引にシュートへ持ち込む。すると、これがGKのキャッチミスを誘い、ゴールに吸い込まれた。
 
 2-0とリードした広島は79分、右サイドを突破した柏からのクロスにドウグラスが頭で合わせ、強烈なヘディングシュート。しかし、ここは相手GKの好守に阻まれた。
 
 その後は、オークランド・シティの反撃をしっかりと抑え切った広島。危なげなく2-0で初戦を突破し、準々決勝に進出したが、負傷者続出のチーム状況は気がかりだ。
 
 広島は、12月13日に大阪・長居スタジアムでアフリカ代表のマゼンベ(19時30分キックオフ)と対戦する。

【PHOTOハイライト】広島 2‐0 オークランド・シティ
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