「選手たちには、これがマドリーだと伝えたよ」
レフェリーに苛立ちを見せる場面もあったシャビ監督。(C)Getty Images
欧州の舞台で早期敗退を余儀なくされたバルセロナは、国内のタイトルをすべて手に入れることで、その落胆を払拭したかったはずだ。だが、その目標は達成できなかった。
4月5日のコパ・デル・レイ準決勝第2レグ、レアル・マドリーとのクラシコで、バルセロナは0-4と敗れた。敵地での初戦を1-0と制し、ファイナル進出に近づいていたが、本拠地カンプ・ノウでまさかの大敗を喫している。
前半終了間際にカウンターからヴィニシウス・ジュニオールの先制点を許し、合計スコアで並ばれたバルセロナは、後半にカリム・ベンゼマにハットトリックを許して屈した。
米スポーツチャンネル『ESPN』によると、バルサのシャビ監督は試合後、「消化は難しい」と落胆。「うまくやっていたが2点目で秩序を失った。成熟度かもしれない。ウチは多くの選手がとても若い。マドリーは良いプレーでなくても、リードしてハーフタイムを迎えた」と悔しさをうかがわせている。
「我々がリードしていたら違っていただろう。前半はうまく競っていたからだ。後半はマドリーのほうが良かった。(試合前に)私は彼らが有利と言っていた。欧州王者で素晴らしいチームだ。選手たちには、これがマドリーだと伝えたよ。試合を支配し、チャンスをつくっても、0―1でハーフタイム。サッカーは瞬間のスポーツで、マドリーは彼らの瞬間をうまく生かした」
「前半は我々の時間だった。後半は彼らのほうが良かった。フィジカルやプレス、トランジションがね。彼らは殺さなければ殺されるんだよ。この結果で彼らを祝福するしかない」
「競い続けなければいけない。リーガとスーペルコパで勝てば、非常に良いシーズンとなる。この結果でそれが損なわれることはない。今日は傷ついている。なかなか眠れないだろう。だが、明日からは(リーグ次節の)ジローナ戦を考える。敗退したが、これからはリーガに集中だ」
バルセロナはリーグ戦で首位を快走しており、残り11試合で2位マドリーに12ポイント差と、4年ぶりの王座奪還に近づいている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】クラシコでベンゼマが圧巻のハットトリック!マドリー衝撃の4ゴール