「恥ずべきだ」ユベントス対インテルが3人退場の大荒れ!相手ファン挑発でレッドのルカクは人種差別の被害か

2023年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合は1ー1のドロー

衝突するルカク(90番)とクアドラード(11番)。(C)Getty Images

 3週間後、ミラノでのリターンマッチもテンション高い試合になることは確かだ。

 4月4日に行われたコッパ・イタリア準決勝第1レグ、ユベントス対インテルの一戦は、1-1のドローに終わった。試合終盤から終了後にかけ、3選手が退場する荒れた展開となっている。

 試合は前半から押し気味に進めていたインテルが、83分にファン・クアドラードの先制点を献上。だがアディショナルタイム、ブレーメルのハンドで得たPKを途中出場のロメル・ルカクが決めて追いつき、タイスコアで第2レグに向かうことになった。

 PKを決めたルカクは、その場で軍隊の敬礼風のポーズをとり、左手の人差し指を口に当てた。これがユベントスのゴール裏スタンドの前でのジェスチャーだったことで、ユーベ陣営は挑発ととらえて激高。ルカクとクアドラードが揉め、両者にイエローカードが出される。

 すでにカードを1枚もらっていたルカクは、これで退場に。すると、いったんは試合が再開されたが、直後に主審が終了の笛を吹くと、今度はインテル主将サミル・ハンダノビッチとクアドラードが衝突した。当初は比較的抑えながら互いに言い合っていたように見えたが、突如としてヒートアップ。これで再び両軍入り乱れる事態となり、主審はハンダノビッチとクアドラードの両者に赤紙を示した。
 
 複数のイタリアメディアによると、ユベントス陣営はダニーロやマッティア・ペリンらが、ルカクのセレブレーションはユーベとファンに敬意を欠いたと批判。一方、ルカクのエージェント会社は、ルカクがユベントス・サポーターからの人種差別野次の被害に遭っていたと非難している。

 また、複数のメディアは、ルカクが3月の代表戦でゴールを決めた際も同じセレブレーションをしており、イエローカードは出されていないと報道。インテルのシモーネ・インザーギ監督は、ルカクが挑発したとの見方は誤解とし、カードが取り消されることを望むと話した。

 処分が変わらなければ、ルカクとハンダノビッチ、クアドラードの3選手は、26日にサン・シーロで行われる第2レグに出場できない。リーグ戦でナポリの独走を許し、コッパ・イタリアのタイトルを目指す両軍にとっては痛手だ。

 今季のインテルとユーベはスーペルコッパ決勝でも対戦し、このときはインテルが優勝している。一方、リーグ戦の2試合はユベントスがいずれも勝利。3月19日の前回の対戦で、試合後にダニーロ・ダンブロージオとレアンドロ・パレデスが小競り合いを起こし、両者退場となったばかりだった。

歴史的に緊張しやすい両チームの対戦だが、相次ぐトラブルに『Gazzetta dello Sport』は「恥ずべき」と苦言を呈している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】大荒れのイタリアダービー!ルカクがPK後の挑発でレッド。試合後にはハンダノビッチとクアドラードが衝突

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