指揮官から公に「自分勝手」と批判された選手たちは、何を思ったのか。誰もが疑問に思うなか、ひとりの選手が意見を口にした。

　トッテナムのアントニオ・コンテ監督は３月18日、プレミアリーグ前節のサウサンプトン戦で２点リードを追いつかれ、３-３と引き分けた試合後、会見で怒りを爆発。タイトルを獲得できていない現体制のなか、選手たちが重圧のかかる戦いを望まず、勝者のメンタリティがないと酷評した。

　これを受け、大きな注目が集まるなか、ピエール＝エミル・ホイビェアが口を開いた。英紙『The Guardian』によると、デンマーク代表MFは「チームとして成功したければ、11人がプロジェクトと文化にコミットする必要があるというのは理解している」と話している。

「でも、選手が検討できるように、彼は自分がどう感じているかを先に説明すべきだと思う」
 

　コンテの主張は正しかったか問われると、ホイビェアは「幸いにも僕はそれを評価する人間じゃない。彼がそう見ているなら、もう少し正確であるべきだ」と答えた。

「毎日一緒に仕事をしていて、お互い最善を望み、一緒に成功することを望むのは当然だ。でもサッカーでは波が高くなってしまうことがある」

　さらに、ホイビェアは「とても正直でオープンな会見だった。彼が満足していないからだ。チャンピオンズリーグでベスト８に進んだり、FAカップで準決勝に進出していればしないだろう」と話している。

「監督は満足していなかった。僕はそう受け止める。彼を喜ばせるために自分にできることをしなければいけない。僕が自分について分かっているのは、誠実な選手ということ。僕はいつもチームのために100％を尽くす選手だ」

　一部では早々の解任説も浮上しているコンテ。消化試合数に違いがあるものの、暫定でプレミアリーグ４位につけるトッテナムの動きに世界が注目している。

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