現地時間３月７日に開催されたチャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16の第２レグで、チェルシーとドルトムントが前者の本拠地スタンフォード・ブリッジで激突。後者が交通渋滞に巻き込まれてスタジアム入りが遅延した関係で、およそ10分遅れてのキックオフとなった。

　カウンター一発に泣き、第１レグを０－１で落としたチェルシーは鋭い出足を見せ、６分にジョアン・フェリックス、８分にハベルツと立て続けにビッグチャンスが到来。しかし、いずれもモノにできない。

　公式戦10連勝中と絶好調のドルトムントは、17分にペナルティエリア手前の好位置でFKを獲得。キャプテンのロイスが左隅に鋭いシュートを放つも、GKケパのビッグセーブに阻まれる。

　中盤は五分五分の展開となるなか、チェルシーは28分に細かいパスの繋ぎからチャンスを作り、ハベルツがエリア内で左足を振り抜くが、惜しくも右ポストを叩く。ドイツ代表FWはさらに38分、スターリングのシュートの跳ね返りに反応すると、狙いすましたシュートをゴールに叩き込むも、オフサイドで得点は認められない。

　それでも43分、チルウェルの折り返しを受けたスターリングが、一度は空振りながらも右足で叩き込み、２戦合計１―１とする。
 

　勢いに乗るホームチームは、後半に入って50分にチルウェルがヴォルフのハンドを誘発し、PKを獲得。ただ、キッカーを務めたハベルツは再び右ポストに当ててしまい、失敗となったものの、キックより先にドルトムントの選手がエリア内に入っていたとしてやり直しに。53分にハベルツが今度はきっちりと成功させ、ついに形勢を逆転する。

　ビハインドを負ったアウェーチームは、58分に19歳の至宝ベリンガムがゴール至近距離でシュートを放つが、枠を捉えきれない。

　勝負を決める１点を目ざすチェルシーは76分、スターリングのお膳立てで途中出場のギャラガーがネットを揺らすも、直後にオフサイドの笛が吹かれ、３点目とはならない。

　その後もスコアは動かず、このまま２－０でタイムアップ。プレミアリーグでは10位に甘んじ、大苦戦を強いられているチェルシーが、２戦合計２－１でドルトムントを下し、ベスト８進出を果たした。

　一方、ウィンターブレイク明け以降は全勝を誇り、快進撃を続けていたドイツの雄は、２年ぶりの決勝トーナメント１回戦突破とはならなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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