３月３日にJ１リーグ第３節の１試合が行なわれ、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦し、１－１で引き分けた
【PHOTO】広島の出場13選手＆監督の採点。素早いカバーリングが光った荒木。先発の助っ人２人は及第点に届かず
　先にスコアボードを動かしたのはアウェーの広島。開始４分、右サイドを抜け出した満田誠のクロスから東俊希がダイレクトシュートでネットを揺らす。

　いきなりビハインドを負ったホームの横浜は19分、試合を振り出しに戻す。エウベルが左サイドで粘ってマイボールにし、正確なクロスを供給。ゴール前でスタンバイしていたアンデルソン・ロペスが巧みに胸で押し込んだ。

　１－１のタイスコアで迎えた後半、お互いに攻め合い、相手ゴールに迫っていく。77分には横浜の永戸勝也が相手への激しいチャージで一発レッド。ただ、横浜は数的不利でも、果敢に攻めて、粘り強く守り、逆に広島はアドバンテージを活かせず、１－１のままタイムアップ。勝点１を分け合う結果となった。
 

▼広島のチーム採点「６」
　ミヒャエル・スキッベ監督が「前半の15分はアグレッシブに行けた」と試合後に語ったように、立ち上がりから勢いよくプレスをかけてボールを奪い、チャンスを作った。先制点はショートカウンターから右ウイングバックに抜擢された満田のクロスに飛び込んだ左ウイングバックの東が決めて、攻撃の厚みを見せた。

　一方で、守備ではウイングバックが攻撃参加した際に生まれる、３バックの脇のスペースを狙われる。19分に同点弾を献上した場面でも、サイドにボールを運ばれ、クロスを許した。特に前半は左ウイングバックの東と３バックの左に入った佐々木翔のサイドを崩される場面が目立った。

　しかし、失点シーン以外は、GK大迫敬介と荒木隼人を中心とした３バックの堅い守備で粘り強く守り抜いた。引き分けに終わり、開幕から３戦未勝利となったが、昨季の王者相手に健闘した。

※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●中川翼（サッカーダイジェストWeb編集部）

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