「100パーセント、レッドカード」柏対FC東京の“足裏タックル”イエロー判定を家本元審判員はどう見た? VAR介入なしは「ちょっと分からない」

2023年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こういうシーンが今後ないことを願う」

柏対FC東京で物議を醸した判定に見解を述べた家本氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 危険な足裏タックルに対するイエローカードの判定は妥当だったのか。

 Jリーグは2月26日、J1第2節の柏対FC東京(1-1)を実施。この試合の開始直後のファウルシーンが、DAZNの配信番組『ジャッジリプレイ』で取り上げられ、ゲストで出演した元国際審判員の家本政明氏が見解を語った。

 1分、味方のクリアボールを受けようとした柏の仙頭啓矢にFC東京の木本恭生がスライディングタックル。主審は木本にイエローカードを提示した。
 
 しかし、木本のタックルをリプレーでよく見ると、高く上がった足の裏が仙頭の右足に接触しており、非常に危険なプレーのように見えるが、結局VARの介入はなく、判定は変わらなかった。

 このジャッジについて家本氏は、「僕の意見は100パーセント、レッドカード」との考えを示したうえで、イエローカードの判定となった理由を次のように推測した。
 
「足が当たった際、幸いなことに弾かれて、そのあと(仙頭が)1回転して倒れるような形になっている。だから足に当たったという認識よりも全身で相手に激しく当たったという認識のほうが強くレフェリーは感じたのだと思います」

 そのなかで、リプレーを確認しているはずのVARが介入しなかったのには、「ちょっと分からないですね。僕からするとこれは入らないんだ、と思っちゃいますよね」と驚いた様子で疑問視した。

「リプレーを見る限り、(木本のファウルは)足が伸びているし、スパイクの裏で勢いがある。しかも足が地面から高い位置にあるし、ボールにも触れていない。これがはっきりとした明白な間違いだと(VARは)なんで言わないのかな、というのが経験者として思うところです」

 家本氏は最後に「こういうシーンが今後Jリーグでないことを願います」と思いを述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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