現地時間２月21日に開催されたチャンピオンズリーグ（CL）のラウンド16第１レグで、リバプールはレアル・マドリーと本拠地アンフィールドで対戦。鋭い出足を見せ14分までに２点を先行するも、前半のうちに追いつかれると、後半にも３失点。最終的には２－５という屈辱的なスコアで、昨季のCL決勝を含め直近５年で３度敗れている天敵に苦杯を喫した。

　試合後、かつてリバプールで500試合以上に出場したジェイミー・キャラガー氏がモノ申した。

　英紙『Daily Mail』によれば、現在はご意見番として名を馳せるレジェンドOBは「自分が関わった、あるいは見たなかで、ヨーロッパの大会でアンフィールドに来て、あのようなパフォーマンスでリバプールを破壊したチームを見た覚えがない」とマドリーについて語ったうえで、古巣をこう糾弾している。

「リバプールはめちゃくちゃだ。恥ずべき結果だよ。我々は彼らが以前のシーズンほど上手くいっていない理由を言い訳してきたが、あの後半は恥ずべきものだった。０－３で負けるなんて。さっきも言ったように、リバプールは完全にめちゃくちゃだ」

　リバプールは2023年に入ってからの７試合で１勝と低迷するも、今月13日の宿敵エバートンとのダービーを２－０で制すと、翌節のニューカッスル戦も相手が前半のうちに退場者を出すなか、同じスコアで快勝を収めた。復調傾向と考えられたが、キャラガー氏はこの２試合の内容にも疑いの目を向けている。
【動画】14分までは２点リードも…衝撃の５失点、リバプールの守備が完全崩壊

「ここ２試合で復活した？ そんなのはナンセンスだ、だから私は試合前に慎重になっていた。エバートン戦は私が見たダービーのなかで最悪のパフォーマンスの１つだった。エバートンは何もしていなかったからね。ニューカッスル戦も見たが、ニューカッスルは10人でチャンスを作っていた。11人だったら２－２に戻せたはずだ」

　45歳の元イングランド代表CBはまた、「シーズンを通しての守備の乱れ」を指摘。調子が今ひとつ上がらないフィルジル・ファン・ダイクを巡り、こんなジョークも飛ばした。

「笑っちゃうのは、ファン・ダイクが２か月ほど前に『（現状のパフォーマンスでは）僕はあの４バックには入れないだろう』と言っていたことだ。今なら私でも彼からポジションを奪えると思うよ！リバプールには中盤の選手が必要だと言われ続けている。それは正しい意見だが、彼らにはディフェンスも必要だと思う」

　奇跡の大逆転を果たすためには、最低でも３ゴール、そして第１レグでは完全に崩壊した守備の立て直しが必要不可欠だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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