リバプールのユルゲン・クロップ監督が、現地時間２月21日に開催されるチャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16、第１レグのレアル・マドリー戦を前に会見に出席した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

　リバプールは過去５年で３度、マドリーに敗戦。昨シーズンと2017-18シーズンは決勝で苦杯を喫しており、いわば天敵だ。クロップ監督は今回の再戦に当たって、１年前の試合を見返したと明かした。

「すぐに気付いたのは、今までなぜ見返さなかったのかということだ。（見返すなんて）酷い拷問だったよ。我々は良い試合をしたし、勝てたはずだからね。彼らは点を取って、私たちは取れなかった。それが決定的な理由だ。

　マドリーがいかに経験豊富で、相手にチャンスがあってもほとんど動じないかを見た。一瞬たりとも自信を失わず、『チャンスは必ず来る』と分かっていて、足を使った守備をする。それが彼らから学べる点だ、間違いなくね」
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　ドイツ人指揮官はさらに「ベストなプレーをしないと我々にチャンスはない。マドリーはベストでなくてもチャンスがある。そこが違う」「５回優勝を経験している選手もいる。彼らは自分たちの大会と思っているだろうが、我々はまだ挑戦段階だ」と語ったうえで、敵将のカルロ・アンチェロッティを絶賛。「人生で会ったなかで最もリラックスした監督で、最高の人物の１人だ」と敬意を表した。

「素晴らしく謙虚な人柄で、とてもスマートだ。彼の人に対するマネジメント力は誰とも全く違うレベルにある。彼をとても尊敬しているよ。この世界トップクラスのチームに超刺激的な若手たちを連れてきて、リーグでは少し苦戦しているが、常に超競争的で倒すのが難しいチームにしているからね」

　リバプールは2023年に入って最初の７試合で１勝と低迷するも、今月13日の宿敵エバートンとのダービーを２－０で制すと、翌節のニューカッスル戦も同じスコアで快勝。復調傾向にあるだけに、クロップ監督は「今プレーできることが嬉しい。４週間前なら違ったかもしれない。タイミングが重要なんだ」と自信を覗かせる。

　数年分のリベンジに燃える赤き軍団は、勢いそのままに本拠地アンフィールドで先勝なるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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