マンチェスター・シティに所属する日本女子代表MF長谷川唯が１月26日、オンラインでの取材に対応。自身の現状などについて語った。

　2022-23シーズンから加入したマンチェスター・Cでは、従来の攻撃的MFではなくボランチでプレーしている。オフェンスでの技術力の高さに定評がある長谷川だが、１列下がった起用をこう喜ぶ。

「いつも評価される部分ではないところを監督とコーチに評価してもらって。好きなプレーでもあったので。気付かれにくい長所を認めてもらえたのがすごく大きかった。自信を持ってプレーできている」

　そして、豊富な運動量や守備面での予測、セカンドボールの回収、インターセプトが得意だと自覚していて、ディフェンスでは主にチームで連係してのボール奪取が好きだと明かす。「（サッカーを）楽しむとなると、攻撃のイメージになってしまう」として、「守備も楽しいと伝えたい」と主張した。
 

　また、身体能力の高い選手が揃う海外で、157センチと小柄な自身が戦う点については、難しさを感じていないという。「他の選手とは違う良さを出すと、評価される部分もある。頭を使ったプレーなど、海外の選手と全然違う特長が持ち味なので、個人でパッと入ったほうが目立てる」と自信を見せた。

　さらに、日本と海外の戦術面での違いには、柔軟性を挙げた。ヨーロッパの指導者は相手に合わせた作戦を立てる傾向があり、プレスに対処したボールの回し方など「すごく明確に提示される」として、ピッチ上で柔軟性が求められる日本との違いに言及した。

　今年７月には、オーストラリアとニュージーランドで女子ワールドカップが共催される。ただ、現段階では特別な意識はなく、目の前の試合や練習に集中していると語る。今後の目標には、女子チャンピオンズリーグへの出場と優勝を挙げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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