「一を許すと二になり、二を許すと…」町田の黒田新監督、ベース作りではディテールにこだわり。1次キャンプの採点は?

2023年01月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

習慣化されるまで細かい点を指摘

黒田新監督のインタビュー動画が公開された。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J2のFC町田ゼルビアが1月24日に公式YouTubeチャンネルで、黒田剛監督のインタビューを公開した。

 28年間指導した青森山田高を全国屈指の強豪に育て上げ、今季からJクラブの監督に初挑戦する黒田監督。チームは10日に始動し、ここまでを振り返り、「楽しくも厳しくも、すごく良い雰囲気のなかでできている」と語る。

 23日まで行なわれた沖縄キャンプでの注力ポイントには、ベース作りを挙げた。その理由を、シーズン中のチーム状態が悪い時を想定してこう述べる。

「最初からブレブレ、または、個人で好き放題、自分の能力だけで何かをするようなチームであると、どこに振り返れば良いか分からない状況にもなるし、そもそもベースが無いんだというような状況になる」

 そして、「自分たちがやるべきことを詰めていくというところに、その位置をできるだけ高いところに持って行くことによって、チームが継続的に強さを持続していける。そんなチーム作りをしたい」と希望した。
 
 また、キャンプについて採点すると「ちょっと厳しめに言って60点ぐらい」だという。チームで共通して同じ取り組みが同じ意識でできるように、習慣化されるまで細かい点を指摘した。そのうえで「応用、もう一つ上の段階に入ってきて、オプションを少しずつ増やしたい」と意向を示した。

 さらに、「3点、4点取っても、5点、6点取られるチームでは、勝点3を取っていくのは難しい」「90分の中で1つのチャンスが無いゲームは無い。今年の攻撃陣を見ていると、いくらか点数は期待できる」として、現時点では守備の指導を重視している。

「細かいものをやっておかないと、一を許すと二になり、二を許すと三になり、どんどんルーズさが増していく」という懸念がある。それだけに「本当に細かいなと思われるぐらい、細かく指導しながらやっている」として、「ベース作りだから、これで良い」と手応えを口にした。

 24日から2月4日までは宮崎で2次キャンプを行なう町田。新指揮官によるチーム作りと、その先にある初のJ1昇格を目ざす戦いに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「すごく良い雰囲気のなかでできている」町田の黒田新監督が1次キャンプでの手応えを語る「ベース作りだから、これで良い」

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