【鳥栖|ポジション別最新序列】新戦力の河原創がタクトを振るか。層が厚いシャドー争いは激戦に

2023年01月19日 荒木英喜

最前線は富樫が一歩リード

鳥栖のポジション別最新序列。(C)SOCCER DIGEST

 来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、サガン鳥栖のポジション別最新序列をお届けする。

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【GK】
 今季も不動の守護神である朴一圭が中心になるのは確実。2番手は岡本昌弘と新加入の内山圭が争うという形になる。

 内山は昨季J3だった藤枝で全34試合にフル出場して、J2昇格に大きく貢献した。セービングだけでなく、得意のキックからビルドアップに貢献できる実力を示せれば、今年で40歳を迎える岡本との争いを制する可能性はある。

 韓国の龍仁大から加入したルーキーのコ・ボンジョは新体制発表時に「フットプレーが得意」と話した。朴の牙城を誰が崩すのか? 楽しみは尽きない。その一方で、ポジションが1つしかないGKに5人は多すぎる印象。

【DF】
 ベースになるのは、左から中野伸哉、ファン・ソッコ、島川俊郎だろう。新戦力はケニア代表で昨季から練習参加していたアンソニー・アクム、山形でレギュラーを張っていた山﨑浩介、同じく山形から加入の坂本稀吏也、大卒ルーキーの平瀬大、鳥栖U-18から昇格した竹内諒太郎と大里皇馬。

 昨季、存在感を発揮した田代雅也もいる。特に山﨑は愛媛と山形で川井健太監督と共に戦った経験がアドバンテージになり、戦術理解も早いだろう。守備だけでなく、ボールを持てるところも魅力だ。アクムはボランチでのプレー経験もあるため、中盤での起用もあるかもしれない。
 
【MF】
 昨季、チームMVP級の働きだった小泉慶の抜けたボランチに誰を起用するかが最大の焦点。ベテランの藤田直之を置くのが安全策だが、年齢のことを考えると、熊本から加入した河原創が最有力だろう。細かいパスや一気にシュートチャンスへと導くスルーパスに加え、広い守備範囲も持ち味。熊本のキーマンだった彼が新天地でも中心となってタクトを振るか。

 そのほかは、希望通りに完全移籍を果たした岩崎悠人、昨夏の加入後からレギュラーとなった長沼洋一、鳥栖に復帰して輝きを取り戻した福田晃斗は、監督の信頼も含めて不動と言っていい。新加入の樺山諒乃介、2年目の原田亘がどこまで食い込めるか。

【FW】
 昨季、チーム得点王だった宮代大聖、同2位の垣田裕暉。期限付き移籍満了でチームを去った2人に代わる得点源として期待されるのが、仙台から加入の富樫敬真と、松本から加入の横山歩夢だ。

 いずれも昨季は11ゴールをマークしているが、J1での実績を踏まえると富樫が一歩リード。昨季途中から育成型期限付き移籍で山形で経験を積んだ藤原悠汰の成長具合も楽しみ。

 シャドーのポジションは激戦だ。ベテランの域に達した小野裕二と堀米勇輝、期限付き移籍が延長された西川潤、鳥栖U-18出身の本田風智、2年目の菊地泰智と層は厚い。ここに大卒ルーキーの河波櫻士が食い込めるか。

文●荒木英喜

【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列

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