なでしこジャパンの大黒柱が北ロンドンのライバルクラブに新天地を求めた。

　現地１月18日、イングランド・女子スーパーリーグ（WSL）のトッテナム・ホットスパー・ウィメンは、アーセナル・ウィメンの日本女子代表FW岩渕真奈をレンタルで獲得したと発表。背番号は20で、契約期間は今シーズン終了までとなっている。

　2022―23シーズンのアーセナルでは出番に恵まれず、ここまでWSLでわずか３試合の出場にとどまっていた岩渕。英公共放送『BBC』は「ビッグネームが動いた。夏の女子ワールドカップを見据えて、トップレベルでの出場機会を求めた結果だ」と説明し、次のように伝えている。

「昨シーズン５位に食い込みながら、今シーズンはここまで低調な出来に終始しているトッテナム。直近５試合すべてに敗れるなど現在は９位に沈んでおり、10試合で得点数が12という窮地だ。攻撃陣のテコ入れが急務で、トッテナムは巻き返しを図るべく、年が明けて積極補強に動いた。岩渕は彼らにとって、今冬２人目の大型補強である」
 

　岩渕に先立って、１月４日にトッテナムはチェルシー・ウィメンからイングランド女子代表FWのベサニー・イングランドを獲得。25万ポンド（約4125万円）の移籍金はWSL史上最高額で、昨年の女子EUROでも活躍するなど脂が乗り切った新エース候補だ。この28歳ＦＷと岩渕のコンビが、スパーズの新たな攻撃の核として期待されている。

　トッテナムの次戦は現地１月22日のレスター・シティ・レディース戦。岩渕はさっそく本拠地での一戦でデビューを飾るか。今シーズンの溜まった鬱積を晴らしてほしいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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