「一線を越えた。謝罪すべきだ」ホン・ミョンボ監督の“最悪の日本人・嘘つき”発言を韓国メディアが糾弾!猛批判された天野純には賛辞「品格を守った」「アマノの勝利だ」

2023年01月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

天野は恩師の攻撃に「残念ですし、ショック」

天野(左)の移籍を指弾したのがホン・ミョンボ監督(右)だ。(C)Getty Images

 日本人アタッカーの移籍を巡る騒動が韓国で物議を醸している。

 事の発端は、Jリーグでもプレーした韓国サッカー界のレジェンドが発した辛辣な言葉だった。1月11日、韓国Kリーグの蔚山現代を率いるホン・ミョンボ監督が、年明けにライバルクラブの全北現代に移籍したMF天野純に対して、次のように指弾したのだ。

「シーズンが終わって、彼は『お金は重要じゃない。僕は残留する』と話していた。ならばクラブに(レンタル元の横浜F・マリノスへ)レンタル料を多く払えるか打診しようと言ったが、その後に彼は全北に行ってしまったんだ。もし最初からお金の話をしてくれていたなら、チームへの貢献を考えて交渉もできただろうが、結局は彼は重要じゃないと言っていたお金のところで判断して、移籍を決めた。私に嘘をついて出て行ったわけだ。彼は私がこれまでに出会った日本人の中で過去最悪だ」
 
 横浜から蔚山にレンタルされていた天野は1年目の2022年シーズン、主力として9ゴール・1アシストと躍動。蔚山の17年ぶりのリーグ制覇に貢献していた。

 これを受けて31歳のレフティは緊急会見を実施。ホン・ミョンボ監督について、「リスペクトしています。僕を韓国に連れてきてくれた監督ですから」と話したうえで、「メディアを通じてああいう風な発言をされたというのは残念ですし、ショックでした。監督は僕が嘘つきだ、お金で選択したなんて言っていましたが、そんなことはなく、事実ではありません」と反論した。

 天野は契約延長交渉について「本気で向き合ってくれている感じがしなかった。シーズンが終わってからも、日本に帰ってからも正式なオファーはありませんでした」と主張。全北から正式なオファーが届いた翌日に急遽設定された監督とのミーティングで、「残ります」と伝えたものの、「その後もクラブから正式なオファーは届かなかった。契約延長の意思はないんだなと思いました」と打ち明けた。

 この一連の騒動を受けて、韓国メディア『OhmyNews』は「一線を越えたホン・ミョンボ。品格を守った天野」と題した記事を掲載。「ホン・ミョンボ監督の発言は正当な批判レベルを超えた『攻撃』であり、謝罪しなければならない」と糾弾した。

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