「夢を捨てるな」失意のセレソンに病床から“神様”ペレがエール。自身の記録に並んだネイマールには「やったな、小僧」【W杯】

2022年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「君のレガシーはまだ終わっていない」

PK戦の末、クロアチアに敗れたブラジル代表。ネイマール(10番)らは泣き崩れた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップ(W杯)で、ブラジル代表は現地時間12月9日、準々決勝でクロアチア代表に敗れた。スコアレスで突入した延長戦で1点ずつを奪い合い、PK戦の末の決着。敗戦が決まった後、エースのネイマールやPKを外したロドリゴ、マルキーニョスらが泣き崩れた。

 試合翌日に自身のインスタグラムを更新したネイマールは「間違いなくこれまでで最も傷ついた敗戦だ。残念ながらとても長い間、傷つくことになるだろう」と心境を吐露。また、ロドリゴも「本当に申し訳ない。僕のキャリアの中で最も苦しい瞬間、天国から地獄へと数分のうちに変わったのは、まさに僕がいつもそうならないでほしいと願っていたことだった」と告白している。

 そんな傷ついたセレソンにエールを送ったのが、"神様"ペレだ。母国の病院でがん治療のために病床にあるレジェンドは、インスタグラムを通じて自身の代表通算得点記録(77得点)に並んだネイマールに、このようにエールを送った。
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「私は君の成長を見守り、毎日応援してきた。そしてついに、ブラジル代表での私のゴールに並んだことを祝福できる。私たちはこの記録が、数字以上の者であると知っている。(中略)君はいつまでも、多くの人が目ざすインスピレーションの源であり続けるだろう。時間が経てば経つほど、我々の遺産は増えていく。私の記録は50年近く前に作ったもので、今まで誰もその記録に近づけなかった。やったな、小僧。これは彼の偉大さが評価されるものだ」

「君のレガシーはまだ終わっていない。これからも私たちに感動を与え続けてほしい。君がゴールを決めるたびに、ピッチで君を見たすべての試合でそうであったように、私は幸せな空気を感じ続ける」

 また、ペレはロドリゴの投稿のコメント欄にも登場。「夢を捨てるな。君は、夢の力でここまで来た。未来には間違いなく栄光がある。知っての通り、私はいつも君のそばにある。私の息子よ」と綴った。

 ペレはこのほか、ヴィニシウス・ジュニオールら後輩たちのインスタグラムにも労りの言葉を残している。傷ついたセレソンの心に寄り添うレジェンドの姿に、ファンの間では「涙が出る」「この言葉が届きますように」といった反響が広がっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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