「アジアの人々に失礼だ!」日本アニメ好きの超人気YouTuberに中国人が激怒し炎上! スタジアムでの“交流”で誤解「僕は差別主義者じゃない」【W杯】

2022年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

YouTuberは「差別主義」を否定

日本好きが裏目に出てしまったようだ。(C)Getty Images

 世界大会だからこそのすれ違いと言えるだろうか。

 1400万人超の登録者を抱える米国出身のYouTuber、「IShowSpeed」ことダレン・ワトキンス・ジュニアさん。ゲーム実況で絶大な人気を誇る同氏は、カタール・ワールドカップも観戦中だ。

 日々、カタールでの観光風景や地元文化の体験、スタジアムを訪れた際に感じたことなどをビデオログ風に紹介しており、すべて100万回以上再生されるなど、大きな反響を呼んでいる。

 そんななか、スタジアムでの一幕が話題となった。米メディア『MSN』によれば、12月6日に公開された動画のもので、アルゼンチン戦を訪れたワトキンスさんに、アルゼンチン代表のユニホームを着たアジア系の男性がツーショット撮影をリクエストした。

 しかし、撮影が上手くいかなくなったのか、ワトキンスさんは一度離れてしまった男性を呼び戻して再びツーショット撮影。その際に、「どのチームを応援してるの?」と問いかけられた男性は、おそらく聞き取れなかったのか、いぶかしげな表情を浮かべる。

 すると、ワトキンスさんは「コンニチハ!」「コニチハ?」と日本語で話しかけたのである。
 
 男性はすぐに英語で「チャイニーズ!(私は中国人)」と反論。だが、ちょうどスタジアムが沸いた瞬間での"反論"は歓声にかき消されてしまい、ワトキンスさんは再び「コンニチハ!」と叫び返している。

 この様子が動画で公開されると、切り取ったクリップがSNSなどで拡散され、中国人のコミュニティが激怒。「アジア人の出身国を決めつけ、言語を決めつけ、さらにそれを嘲笑している。これは人種差別だ」「アジアの人々に失礼だ!」「欺瞞に満ちている」といった批判的なリプライが多数寄せられ、"炎上"してしまったのだという。

 さらに、米国のTwitchで30万人のフォロワーを持つ、中国とハンガリーにルーツを持つクリストフ・リーさんも反応。「彼はまだ10代で若く、人は間違いを犯すものだと思う。だが、アジア人が"大丈夫"だと思っているような様子はちょっと引いた。僕らはそういったことを顔に出さないから」とコメントしたという。

 この後、ワトキンスさんは自身のチャンネルで「僕がアジア人男性に人種差別的であるというクリップが出回っているけど、言っておきたいことがある」と弁明する騒ぎにまでなってしまった。

「僕は彼に差別的な態度はとっていない。彼を見て、日本人だと思ったから、『コンニチハ』って言ったんだ。僕は日本のアニメが大好きで、たくさん見ているから。でも、もしアジアの人たちを怒らせてしまったのなら謝罪する。僕は差別主義者じゃないし、アジアの人たちが大好きだ」

 世界中の人々が集う場所で、人種を問わない共通点として日本のカルチャーが取り沙汰されるのは喜ばしいことだが……。今回は悪い方向に作用してしまったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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