「話にならない」本田圭佑、ポゼッションを求める堂安律へのベテランからの“戒め”に持論!「1回のW杯でダメだったから否定するのは良くない」【W杯】

2022年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「戻る必要はなかった。結果だけで判断しちゃいけない」

理想を求める堂安(右)への意見に本田(左)が見解を述べた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップでの名解説が話題となっている本田圭佑が12月8日、自身のYouTubeチャンネルで、生配信を実施。W杯や日本代表について語った。

 ベスト8を目標に掲げてカタールW杯に挑んだ森保ジャパンは、粘り強い守備からカウンターを狙うスタイルと選手交代がハマり、ドイツ、スペインという強豪を撃破。下馬評を覆して、首位でグループステージを突破した。

 一方で、ある程度ポゼッションができたコスタリカ戦やラウンド16のクロアチア戦では逆に苦しみ、白星を挙げられず。最後はPK戦で涙をのんだ。

 視聴者から「根本の日本のスタイルはポゼッションがいいか、守備からのカウンターがいいか。どちらに重きを置くべきですか」と質問を受けた本田は、「正解はない。それを前提に聞いてほしい」と前置きしたうえで、こう持論を展開した。

「強豪国を目ざすならボールを持たないといけないと思う。そのほうが確率が上がるし、タフなスケジュールのなか、頂点を目ざすなら、そのスタイル以外に優勝できる可能性は極めて低い」

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 そして、「でも、これはループしてるんで」と話し、これまでの経緯を説明した。

「10年(南アフリカW杯)の時、それ(守備的なスタイル)で予選(グループステージ)を突破した。14年(ブラジルW杯)は持ちにいった。どんな強豪相手にも対等にいった。でも、それで返り討ちにされて予選敗退。でも、何回も言っているように、戻る必要はなかった。結果だけで判断しちゃいけない」

 10年から3大会連続でW杯に出場した36歳は、「ループしたんで、また今回出ていた選手がボールを持ちたいってなるんじゃないかな」と続けた。

 すると、進行を務めていたライターの木崎伸也氏が、「まさにそうで、(クロアチア戦翌日の囲み取材で話したように)例えば堂安(律)選手は『もっと主体的に攻撃的にやりたい』と試合後の食事の席で言ったそうです。そしたら、2014年を知るベテランの選手たちから、『あの時は惨敗した。守備の大切さも忘れないでくれ』とたしなめがあったそうです」と紹介した。
 

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