【J1速報】 爆発力を見せた川崎が計8ゴールの乱打戦を制す。守備崩壊のG大阪は無残に惨敗

2015年10月04日

圧巻の攻撃力を見せた川崎。連戦の疲れが隠せないG大阪は守備が崩壊。

壮絶な打ち合いは川崎に軍配。宇佐美との熾烈な得点王レースを展開する大久保(13番)は、この日2ゴールを決めて今季通算21得点とし、単独トップに立った。写真:徳原隆元

 J1リーグ第2ステージ・13節の川崎対G大阪が10月4日、等々力陸上競技場で行なわれ、5-3で勝利を収めたホームの川崎がチャンピオンシップ出場(年間3位以内)に前進した。
 
 年間5位の川崎と年間4位のG大阪が直接対決した一戦は、開始1分15秒でゴールが生まれる(公式記録上は2分)。左ウイングバックの中野がドリブルで仕掛けると、阿部と米倉のふたりをかわしてラストパス。ファーサイドで待ち構えていた大久保が難なく合わせて、川崎が幸先良く先制に成功した。
 
 G大阪は今野、阿部、大森を3ボランチ気味に配置する"川崎対策"を講じたが、ポゼッション力で勝る川崎はそれを意に介さず、サイドを起点にゴールへ迫る。劣勢のG大阪だったが、42分、遠藤がシュート性の際どいボールをGKとDFの間に送り、こぼれ球をパトリックが詰めて同点。しかし直後の45+3分、中村が強烈ミドルを突き刺して、再び川崎がリードを広げて折り返した。
 
 後半も川崎ペースで展開し、55分には左サイドでボールを受けた中野がドリブルで仕掛け、再び米倉をかわしてゴール。川崎がリードを2点に広げ、会場のボルテージはさらに高まった。
 
 58分、G大阪は倉田を投入して攻撃色を強めると、直後の66分に遠藤のCKからパトリックが合わせて1点差に詰め寄る。さらに71分、右サイドをえぐった米倉のクロスに倉田がダイレクトで合わせて3-3。G大阪が驚異の"追い上げ力"を発揮し、試合は振り出しに戻った。
 
 流れがG大阪に傾きかけたかと思われた矢先の75分、車屋がドリブル突破から米倉のファウルを誘ってPKを奪取。これを大久保が沈めて再び川崎がリードすると、82分には小宮山、大久保とつないで、最後はエウシーニョが流し込んで勝負あり。大量8ゴールが生まれる乱打戦を制したのは、超満員の観客に後押しされた川崎だった。
 
 注目の得点王争い「大久保vs宇佐美」を制したのは前者。大久保が2ゴールを上積みして得点数を21に伸ばして単独トップに立ち、19ゴールの宇佐美は不発に終わった。
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