あまりに残酷…歴史を作る目前で痛恨ミス!元マンU戦士の指揮官はがっくり「スタンドの20列目に蹴り込むべきだった」

2022年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

北アイルランド史上初の偉業達成まであと一歩のところで…

かつてはマンUでもプレーした北アイルランド代表のレジェンド、ヒーリー。現在は母国のリンフィールドで監督を務める。(C)Getty Images

 現地時間8月25日、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフが行なわれ、本大会に出場する32チームが決まった。ただ、勝者がいれば、当然敗者もいる。北アイルランドのクラブとして初めて、欧州大会のグループステージ進出まで、あと一歩のところまで迫りながら、歴史の一片を奪われたのが、リンフィールドだ。

 北アイルランド代表のレジェンドで、マンチェスター・ユナイテッドOBでもあるデイビッド・ヒーリー監督が率いる同クラブは、プレーオフでラトビアのFK RFSと対戦。アウェーでの第1レグを2-2で終え、迎えたホームでの第2レグは、スコアレスで延長戦に突入すると、104分に値千金の勝ち越し点を奪う。このまま逃げ切りたいところだったが、120分だった。

 ペナルティエリア内でラストパスを受けたキャメロン・パーマーが右足で合わせるも、上手くミートできず。弱々しいシュートはGKに難なくキャッチされてしまう。ここからカウンターを発動されると、最後は右サイドから上げられた鋭いクロスをクリアしようとしたジミー・キャラチャーが、誤ってゴールに叩き込んでしまったのだ。
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 終了間際に痛恨のミスで追いつかれたリンフィールドは、その後のPK戦を2-4で落とし、悔し涙をのんだ。

「リンフィールドは最も残酷な方法で敗退した」と伝えた英紙『The Sun』によれば、ヒーリー監督は試合後、ひどく落胆した様子でこう語った。
 
「これほどまでの失望はない。監督としてのキャリアの中でもね。つらい。スタッフ、選手、サポーター、サッカークラブに関わる全ての人に同情するよ。グループステージは我々が望んでいた場所であり、そこにたどり着けた。いや、今夜行くべきだったんだ」

 43歳の指揮官は、敗因にも言及。「PKの失敗は罪ではない。我々が犯した罪は、おそらく試合終了間際の120分、2点目を取ろうと攻め込んだときにある」と振り返っている。

「ボールをキープするか、得点するか、あるいはスタンドの20列目に蹴り込むか、そのいずれかをしなければならなかった」

 ただ、ヒーリー監督は「ジミーはここに来てから、私にとってもリンフィールドにとっても特別な選手だ」と、傷心のCBへのフォローも忘れなかった。

 悔しさを胸にこの1年間でさらにレベルを上げ、来シーズンこそは北アイルランド史上初の偉業を成し遂げたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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