「まさに世界基準」劇的同点弾に導くレッズ酒井宏樹の“ド迫力タックル”に脚光!「エグすぎた」

2022年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点シーンは「正直、あんまり覚えていない」

劇的な同点弾の起点となった酒井は、松尾の先制点もアシスト。出色のパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 試合を中継したDAZNで解説を務めた元日本代表MF水沼貴史氏も、思わず「うぉ」と驚嘆した。

 1-2で迎えた119分、敵のカウンターが発動。右サイドでムン・ソンミンにボールが渡った瞬間だ。酒井宏樹が猛然と詰め寄り、クリーンかつパワフルなスライディングタックルでボールを奪い取ってみせる。

 まさに"刈る"という表現がふさわしい迫力満点のビッグプレーから、劇的な同点ゴールが生まれた。

 酒井が奪取したボールをダヴィド・モーベルグがキープ。そのすぐ近くを酒井が疾走する。モーベルグからのパスを受けると、ゴールラインぎりぎりで倒れこみながらクロスを入れる。

 これは相手にクリアされるも、ペナルティアーク付近で大久保智明がボレーを放つ。シュートはミートしきれなかったが、目の前に来たボールを明本考浩がヘディングシュート。敵GKがセーブし、こぼれたところをキャスパー・ユンカーがねじ込んだ。

 浦和レッズは8月25日、ACL準決勝で韓国の全北現代と対戦。11分に松尾佑介のゴールで先制も、55分にPKで追いつかれ、延長に入ってからの116分にオウンゴールで逆転を許す。

 敗戦の二文字がちらつく終了間際、浦和が執念の同点ゴール。試合後の会見で、このシーンについて問われた酒井は、「正直、あんまり覚えていない」と明かす。
 
 疲れはピークに達していたのかもしれない。クロスを上げたあと、酒井はしばらく起き上がれなかった。力の限りを尽くしたのだろう。渾身のボール奪取と、そこで終わらず力強く駆け上がった。

「ただただ負けたくない気持ちというか、その気持ちだけで走っていました」

 SNS上でも、背番号2の奮闘に「酒井のタックルはエグすぎた」「スライディングからクロスまですごすぎる」「酒井のスライディングタックル。あれで勝ったといっても過言ではない」「まさに世界基準」など賛辞の声が上がった。

 2-2とした浦和は、PK戦を3-1で制して決勝に駒を進めた。来年2月のファイナルに向け、酒井は「かなり間は開きますけど、進出したことに変わりはないので、この大事な決勝へのチケットをどう使うかは僕ら次第。しっかり高めていきたい」と意気込みを口にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連画像】レッズ酒井宏樹の渾身タックルを連続写真でチェック!

【PHOTO】埼スタを真っ赤に染め上げる!選手を力強く後押しする浦和レッズサポーター!

【ACL準決勝PHOTO】浦和2(3PK1)2全北現代|西川が止めた!PK戦に縺れる大激戦を制して決勝進出!

次ページ【関連画像】レッズ酒井宏樹の渾身タックルを連続写真でチェック!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事