「外したのは、間違ではないと思っている」E-1選手権の中国戦解説で、岡田氏が98年W杯の“カズ外し”に言及!

2022年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

カタール大会では登録枠が26人に拡大

日本対中国の解説を務めた岡田氏(左)と槙野(右)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は7月24日、E-1選手権の第2戦で中国代表と対戦。豊田スタジアムで19時20分にキックオフされた。

 試合の中継を行なっているフジテレビでゲスト解説を務める岡田武史氏は、今年11月のカタール・ワールドカップではメンバーが従来の23人から3人増えた26人になることについて、「たった3人と思うかもしれないが、めちゃくちゃ大きい。(代表選手の選び方は、)ひとりでもいろんなパターンが考えられる」とコメント。1点ビハインドで残り10分なら、1-0でリードして終盤を迎えたらなど、様々なシチュエーションを考慮すると語り、さらに以下のような効果もあるという。

「これまでの23人の場合は、決勝トーナメントに行っても使われない選手がいた。26人の場合はもっとそういう可能性がある選手が出てくる。僕の時は(2010年の南アフリカ・ワールドカップでは)、川口能活。第3GKだったけど、チームキャプテンに任命しました。川口が残って一生懸命練習をしていたら若い選手は文句言えない。道具を用意している姿をみたらみんなが一緒にやろうとする。だから26人に増えたらもっといろんな可能性が広がると思う」
 
 そうコメントした岡田氏に、同じくゲスト解説を務めた、ヴィッセル神戸の槙野智章は「3人増えていたら98年の時も違っていましたか?」と質問。

 1997年のフランス・ワールドカップのアジア予選中に加茂周監督が更迭され、後任に指名されたのが、当時監督経験がなかった41歳の岡田氏だった。岡田ジャパンは、アジア最終予選の第3代表決定戦でイランに勝利し、本大会への切符を掴む。そして、本大会登録メンバーから、当時の日本代表の重鎮だった三浦知良と北澤豪を外した。

 槙野の質問に岡田氏は「カズのことを聞きたいんだろうけど」と前置きし、「(98年大会のメンバーは)その時の自分で必死に選んだメンバー。当時は監督経験もなかったけど、チームが勝つために徹底的にシミュレートした。歳をとって、経験を積んだときに、カズをどうしていたのか。また違った答えもあったかもしれないが、あの時外したのは、間違いではないと思っている。そのことについて、僕はなんとも思っていないし、カズもそうだと思う。だからカズとは今でも付き合いがある」

 岡田氏は、代表監督にとって「指針をもって決断することが大事」とし、「きっと今の森保監督も同じだと思う」と、エールを贈った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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