フットボール界のビッグネームがオランダ・アルクマールに集結! 超豪華チャリティマッチの目的とは?

2015年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

オールスターと呼ぶに相応しい布陣で試合は始まった

ビッグネームがそろったローレウス・オールスターズの超豪華なメンバー。 (C)Pro Shots / Ed van de Pol

 9月5日土曜日、フットボール界のビッグネームがオランダのアルクマールに集結。AFASスタディオンで、レアル・マドリー・レジェンズvsローレウス・オールスターズのチャリティマッチが行なわれた。マドリーには、ルイス・フィーゴやカランブー、ルベン・デ・ラ・レッド、ローレウスにはアンリ、セードルフ、ダービッツ、カフーらが名を連ねた。

 このチャリティマッチを企画したのは、毎年、スポーツの各分野で活躍した選手や団体が表彰されるローレウス世界スポーツ賞で知られるオランダのローレウス(Laureus)。ローレウスは、ローレウス・スポーツアカデミー、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団、ローレウス世界スポーツ賞の3部門からなり、スポーツの力を最大限に使い、社会をより良くしていくことを目的とし、またスポーツの素晴らしさを広げている。
 
 今回のチャリティマッチは、ローレウス・オランダにより企画・運営された。ローレウス・オランダは、アムステルダムやアルメレ、ゴーダにおいて、障がいや貧困によりスポーツができない若者に対して、スポーツをする場を設け、教育するプロジェクトを行なっている。今回の試合の収益は、スポーツを通じて社会変革を起こす、これらのオランダ国内のプロジェクトに寄付されるという。また、オランダだけでなく、レアル・マドリー財団を通して、マドリードの若者のためにも使われることになっている。
 
 レアル・マドリー・レジェンズのメンバーは、ルイス・フィーゴやクロード・マケレレ、クリスティアン・カランブー、フェルナンド・イエロら、サンティアゴ・ベルナベウのヒーローたちで構成された。ローレウス・オールスターズは、ティエリ・アンリ、エドガー・ダービッツ、カフー、ハカン・シュクル、それにローレウスのアンバサダーであるファン・デル・サルらが名を連ねた。加えて審判も、ワールドカップとチャンピオンズ・リーグ両方の決勝戦で笛を吹いたことのある唯一のレフェリー、ハワード・ウェブが務めるなど、まさにオールスターと呼ぶに相応しい布陣で試合は始まった。
 
 開始25分、ローレウスのアンバサダーでもあるルイス・フィーゴがゴールを決め、レアル・マドリー・レジェンズが先制。しかし、33分、37分とダービッツがミドルシュートを2本決めて逆転。2点目の後にはユニフォームを脱ぐパフォーマンスも見られた。
 
 後半はさらに激しい点の取り合いとなり、ローレウスが常に先手をとる展開に。マドリーのルベン・デ・ラ・レッドがハットトリックを決めて4-4と追いつくも、アンリが84分に勝ち越しのゴール。ファン・ホーイドンクやアルカン、マケレレのゴールも会場を沸かせ、6-5でローレウス・オールスターズが勝利した。
 ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のチェアマンであるエドウィン・モーゼは、「キャリアを通じて、ヒーローであり、ロールモデルでもあったサッカー界のレジェンドたちが、子どもたちのサポートという趣旨に共感し、参加してくれたことを非常に嬉しく思います」と話した。
 
 ローレウス・オランダの委員でもあるセードルフは、試合後次のように語った。
「ネルソン・マンデラ氏が証明してくれたように、スポーツで私たちはつながることができ、またスポーツは社会を変える力を持ちます。私はスポーツを通して、世界中の若者の役に立ちたいと思っています。チームスピリッツ、ハードワーク、リスペクト、規律など、スポーツを通じて得られる力で、若者たちは自分たちの目標に向かってより大きなチャンスを手にすることができると思っています」
 
 フットボール界のレジェンドが集まったチャリティマッチというだけではなく、今回の試合がもたらしてくれたものは、ユニホームスポンサーであるヒュンメルオランダのマルコ・ヴェルヴォールの言葉に集約されるだろう。

「私たちはこのプロジェクトへの参加を即決し、またすぐにプロジェクトへの熱い思いを共有しました。今回、障がいや貧困によりスポーツに接する機会のない子どもたちに向けたチャリティに関われたことを非常に嬉しく思いますし、若いうちにポジティブな変化を体験することは非常に重要だと思っています」
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