「競争は意識していない」代表デビュー戦で2発の西村拓真が、今大会で目ざすものはたった一つ「優勝するためにできることをやる」

2022年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あれだけマリノスの選手が一緒にいてくれるのは…」

代表デビュー戦でいきなり2ゴールを奪う活躍を見せた西村。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は7月19日、E-1選手権の初戦で香港代表とカシマスタジアムで対戦し、6-0で大勝を収めた。これまで世代別を含めて代表招集の経験がなく、この一戦で初めて日の丸を背負った西村拓真は、相馬勇紀、町野修斗と並んでいきなり2ゴールを奪い、鮮烈なデビューを飾った。

 試合後の会見で「そんなに緊張はしてないですけど、国家斉唱では本当に燃え上がるものがありました」と語った25歳のアタッカーは、初めて尽くしの戦いについて、こう語った。

「今日初めての選手もすごくいたし、代表という活動が初めてなので不安もありました。やっぱり上手くいかないことのほうが多いと思っていたなかで、実際に上手く合わなかったところもたくさんあると思います。でも監督も言っていたように試合の中で成長するというところを意識してやっていければ、自分の良さもみんなに分かってもらえるんじゃないかなと思います」

 西村は、所属の横浜F・マリノスでも務めているトップ下で先発。ダブルボランチの岩田智輝、藤田譲瑠チマと、"横浜トライアングル"を形成した。勝手知ったるメンバーでプレーしたことが、大きくプラスに働いたことは間違いない。

「あれだけマリノスの選手が一緒にいてくれるのは……。僕のことを分かってもらえているので助かりますし、だからこそいつも通りマリノスでやっていることを表現しようかなと試合に入りました」
 
 カタール・ワールドカップの最終メンバー26人入りという狭き門をくぐるためには、欧州組を含めたライバルとの競争に勝ち抜かなければならない。

 しかし、「自分は自分なんで他の選手とは違いますし、やっぱり監督はそこを理解して僕を呼んでくれていると思うので。もたらせることは分かりませんけど、自分のプレーを出すことがチームの力になれると思っています」と淡々と語る西村は、「チーム内の競争とかは全く意識していない」と、きっぱり言い切る。

「やっぱり優勝するために自分のできることをやることが一番チームのためだし、自分の成長だと思うので、自分に集中してやっていきたいです」

 西村は今大会でチームと共に成長し、自身の未来をも切り拓けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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