「自信を深める舞台になればいい」日本戦スタメンはネイマールよりヴィニシウス? ブラジル代表監督が起用に言及

2022年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「そんなのは、我々の愛するサッカーではない」

30歳になったネイマール(左)と、CL決勝弾の21歳ヴィニシウス(右)。(C)Getty Images

 6月6日に日本代表との対戦を控えているブラジル代表のチッチ監督が、日本戦への展望を明らかにした。ブラジル・メディア『UOL』が6月3日付けで報じている。

 2日にソウルで行なわれた韓国戦で5-1の大勝を収めたスター軍団は、試合では31分にファン・ウィジョに許した1ゴール以外は攻守において危なげない戦いを披露。試合後の記者会見では、チッチ監督も選手たちのパフォーマンスに満足したと述べた。

「試合の出来には満足。我々のペースを維持しながらも、チームに組織という意識を持たせる必要があった。そうでなければ、選手たちはピッチで野放しになっているだけの存在になってしまうから。上手く試合を運ぶことができ、勝利できたので言うことはない」

 先発にネイマールやカゼミーロ、チアゴ・シウバやマルキーニョスといった主力を惜しむことなく送り出した指揮官は、日本戦に向けては「チームの構築として大切なプロセスを踏む」と意気込んでいる。そのなかで、ブラジル・メディアから期待されている存在が、ヴィニシウス・ジュニオールだ。
【動画】ヴィニシウスがCLファイナルで決勝弾! 大舞台で躍動した21歳のゴールをチェック
 21歳の若きブラジル代表は、5月末に行なわれたチャンピオンズ・リーグ決勝で、レアル・マドリーを戴冠に導く決勝ゴールを挙げて波に乗っている。ブラジルの新たなスターとして期待される存在であり、韓国戦には71分にリシャルリソンと交代でピッチに入った。

 現地メディアから、「ネイマールの代わりに、ヴィニシウスが先発する可能性は?」と問われたチッチ監督は、このように述べている。

「前線の選手はそれぞれ個性がある。ヴィニシウスはボールを落ち着けることができ、リシャルリソンは周りに合わせてシンプルに決定的なプレーをする。ネイマールはどちらにも合わせられるし、自分から出ていくことができる。役割を分担して、誰もが主役になれる見識、知識、冷静さを備えている。ただ、彼(ヴィニシウス)が自信を深める舞台になればいいとは思っている」

 そして、CL決勝で一躍注目を集めたスター候補に対しての、母国からの"過剰なプレッシャー"に釘を刺した。

「良い波に乗っていることは確かだが、この状況を見極めて、期待しすぎないようにしなければいけない。でないと、選手は『毎試合(ゴールを)決めなければいけない』なんて思いこんでしまうんだ。そんなのは、我々の愛するサッカーではない」

 11月のカタール・ワールドカップに向けて着実にチーム作りを進めているブラジル代表。日本戦ではヴィニシウス&ロドリゴのマドリーコンビでの先発も選択肢に入りそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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