「最も重要な鍵はエムバペ」久保建英のマドリー復帰に現地メディアが見解!「違いを作り出す選手にはなっていないため…」

2022年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きなジャンプの準備ができているとは考えていない」

久保の去就に現地メディアも注目している。(C)Getty Images

 現在、マジョルカに貸し出されている久保建英は来シーズン、保有元のレアル・マドリーに復帰するのか。14日にマジョルカ対マドリー(後者が3‐0で勝利)が開催されたこともあって、現地でも注目を集めている。

 そんななか、スペイン・メディア『VAVEL』が17日、久保の去就について報じた。

 同メディアは、まず日本代表MFのマドリー戦のパフォーマンスについて、「彼にとって素晴らしい試合ではなかった。ルイス・ガルシア・プラサ監督は、戦術的な修正をして、(守備が得意ではない敵右SBの)ルーカス・バスケスを突破できるように彼を(主戦場の右ではなく)左サイドに置いたにもかかわらず、クボは最も好きなエリアにほとんど現れなかったので、多くの仕事をすることができなかった」と評した。

 そのうえで、マドリーへの復帰について、「最も重要な鍵」として指摘したのが、取りざたされるキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)の加入だ。それにより、「日本人が加わる可能性はかなり減るだろう」としている。

 もうひとつのポイントは、かねてより指摘されている「EU圏外選手枠」の問題だ。現在はヴィニシウス・ジュニオール、エデル・ミリトン、ロドリゴのブラジル代表3選手で埋まっており、さらにドルトムントにレンタル中のレイニエールもいると伝え、「この事実は岩のように重い」としている。

 囁かれるヴィニシウスのスペイン国籍取得が来シーズンの開幕までに間に合わなければ、復帰は難しいということだろう。

【動画】「何回観ても笑える」久保建英がユニホームを脱いで激走。その瞬間のベンチを映した貴重映像
 3つ目に取り上げたのが、マジョルカでのパフォーマンスだ。「良いシーズンを過ごしているのは事実だが、マジョルカでの最初のシーズンのように、地元の人や彼のことを知らない人を魅了し、明るい未来を保証する輝きを放っていた、違いを作り出す選手にはなっていない」と綴っている。

 そして、こうして点を踏まえ、最後にこう結論づけている。

「クボはまだ20歳で、未来は明るい。日本のアタッカーは、マドリーの注目を集めるためにトレーニングと努力を続ける。マドリーは、彼を非常に価値があると見なしているため、売却はしていないが、大きなジャンプの準備ができているとは考えていない。来シーズンは彼が最初の大きなチャンスを得る時期ではないようだが、欧州カップ戦でプレーし、必要な得点を挙げ、準備ができていることを示せるチームにレンタルされるシーズンになる可能性がある」

「彼は非常に用途の広いアタッカーであり、両方のウイングでプレーでき、1試合平均1.5本のキーパス(シュートに繋がったパス)を出しているため、欧州カップ戦に出るクラブのいくつかのリーダーを説得するのは難しくない。現時点では、マドリーの(復帰への)反応は否定的だが、それは『いいえ』ではなく、『また会いましょう』だ。選手が望めば、遅かれ早かれ大きなチャンスがあることは分かっている」

 『VAVEL』は、上位クラブへの再レンタルの可能性が高いと見ているようだが、果たして……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】久保建英がマドリーFWに顔を叩かれる決定的シーン

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