躍動した久保建英はマドリーに復帰できるのか。現地メディアの見解は?「クラブは歓迎。ただ一番の問題は…」

2022年02月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「右ウイングは最も激しい競争にさらされている」

マドリーからマジョルカにレンタルされている久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 現地時間2月26日に行なわれたラ・リーガ第26節のバレンシア戦で、久保建英は躍動した。試合には0-1で敗れたものの、再三に渡ってチャンスを構築。地元メディア『Ok Diario』が、「バレンシアはファウルでしか止められなかった」と評したのは、決して大袈裟ではなかった。

 周知の通り、久保は世界屈指のビッグクラブであるレアル・マドリーからマジョルカへレンタルされている。2019年6月に契約を結んで以降、武者修行に出るのは3年目だ。このバレンシア戦の活躍で、「このパフォーマンスならマドリーに復帰できる」と考えた人も少なくないだろう。

 そんななか、現地メディア『Sportsfinding』は「久保の居場所」と題した記事で、今夏のマドリーに復帰について報じている。

 同メディアは、「マドリーの本格的なプレーヤーとしてのクボの最初のチャンスだ。19年夏にマドリードに到着した日本人は、来シーズンはチームの一員になりたいと考えており、マドリーはその可能性を歓迎している」としつつも、出番を掴むは厳しい戦いになると綴っている。

【動画】キレキレの久保建英が躍動!現地メディアも絶賛したバレンシア戦の圧巻プレー
「クボは、マドリーで出場時間を得るのは(これまでより)はるかに難しいことを知っている。攻撃陣には、ヴィニシウス・ジュニオールとカリム・ベンゼマがいて、キリアン・エムバペが加わる可能性が高い。クボの特徴であるカットインをするドリブルを出すための右ウイングは、マルコ・アセンシオ、ロドリゴ、エデン・アザール、ルーカス・バスケス、ガレス・ベイルと最も激しい競争にさらされている攻撃的ポジションであるのも知っている」

 さらに、「それが一番の問題ではない」とし、かねてより指摘されている「EU圏外選手枠」の問題に言及している。

「現在、3つのEU圏外枠は、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンのブラジル人3選手によって占められている。3人はすでにスペイン国籍取得のプロセスを開始しているが、パンデミックがすべてを遅らせている。ヴィニシウスの場合、今シーズンはすでにEU圏内の選手になるという見込みだった。しかし、コロナウイルスが官僚的な手続きに遅れを引き起こした。彼らは来シーズンの開始前に状況が解決されると信じているが、確実ではない」

 記事は、「クボは今年の夏にマドリーに戻ったとき、法的にもスポーツ的にも、スカッドに居場所があることを期待して、この状況に対処する」と締めくくっている。

 ついにマドリーのトップチーム入りが叶うのか。それは、バレンシア戦のようなパフォーマンスを継続して見せられるかにかかっているかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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