いよいよ開幕を迎える2022年のJリーグ。15日には、開幕対戦カードオンライン記者会見が行なわれた。18日のオープニングゲームとして行なわれる「金J」ナイターの川崎フロンターレ対FC東京の記者会見には、川崎側から谷口彰悟、FC東京側から長友佑都が出席して行なわれた。

　ともに開幕戦を多摩川クラシコという注目カードで迎えることについて、谷口は「開幕戦はただでさえ高ぶるものがあるが、多摩川クラシコでより高いモチベーションで挑める」と意欲的に述べれば、長友も「開幕から多摩川クラシコ、そして王者と戦えるということで自分たちの力も試せる。ワクワクしている」と高ぶる気持ちを明かした。

　また、互いのチームの印象として谷口は「FC東京は監督が代わっているので今までと違ったチームになっていると思うが、個の能力は高いチームなので、個のバトルで負けないことが大事」とポイントを挙げる。一方の長友も「どこを突いていけばいいかは言えないが、アグレッシブに行きたい」と強気の姿勢を示した。

【画像】2022 J１リーグ各チームの開幕予想布陣！

　ふたりは１月17日の代表合宿から２月１日のサウジアラビア戦、さらにはその後の隔離期間も含めて森保ジャパンの一員として、共闘してきた。そうした経緯も踏まえ、代表での互いの印象や気を付けるべき点を問われると、長友からは「僕は谷口さんに支えられて…」と感謝の言葉が飛び出した。

「代表ではバッシングや批判も食らったが、横に谷口さんがいらっしゃったので、なんとか跳ね返すことができた。それに感謝したいです」

　昨シーズン後半戦からJリーグでやや波のあるパフォーマンスが散見され、代表でも低調な出来に終わることも多かったことから、長友には批判の声も多かった。そうしたなかで、１・２月シリーズでは最終ラインの一角を任され、安定したプレーを見せた僚友に感謝を述べた形だ。一方で、対戦相手として突いていくべきポイントとしては「スピードもあり、足もとのテクニックもある。顔のカッコよさも。もうせこいですよね。嫉妬してます」と持ち上げ、「突けるところはない」と苦笑いした。

　そんな長友の発言を受けて、谷口は「まさか感謝の気持ちを述べられるとは思っていなかった」と恐縮していたが、「メンタルが凄い。どんな状況であれ、常に自分の成長に繋げていこうとする。自分もこういうふうになっていきたい」と改めて、長友の精神力の逞しさに感服した様子。ただし、「佑都さんは上がるタイミングがすごくいいので、気を付けたい」と、推進力のある攻撃面に警戒心も垣間見せた。

　川崎フロンターレ対FC東京のJ１リーグ開幕戦は２月18日（金）、等々力陸上競技場にて19時にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】FC東京の予想布陣

【画像】川崎フロンターレの予想布陣