「前半はかなりひどかった」4発快勝もポステコグルーは不満。途中出場の前田大然らには賛辞!「限られた時間でインパクトを残した」

2022年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「前半はタッチ数が多すぎた」

ポステコグルー監督は前田(38番)ら途中出場組の働きを称えた。(C)Getty Images

 4ゴールを奪ってベスト8に駒を進めても、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は試合後に不満を口にした。チームが持てる力を出せなかったと感じているようだ。

 セルティックは2月13日、スコティッシュカップ5回戦でレイス・ローバーズに4-0と快勝した。前半に先制し、68分に旗手怜央を起点に追加点を奪うと、途中出場した前田大然が3点目をマーク。終了間際にも加点し、準々決勝進出を決めている。

 だが、『Daily Record』によると、ポステコグルーは「前半はかなりひどかった。もちろん、これだけ多くの(先発メンバー)変更をすれば、チームのリズムや結束に影響はある。だが、それでも、前半は良くなかったと思う」と苦言を呈した。

「本当に十分なハードワークができなかった。ボールをしっかりと速く動かすことができなかった。後半は明らかにぐっと良くなったね。ラウンドを突破できたのは良かった」

 指揮官は「どれほどのハードワークを望み、どういうサッカーをやりたいと思って、どれだけ速くボールを動かせるか、そういった一定の水準が必要ということだ」と続けている。

「前半はタッチ数が多すぎたと思う。オフ・ザ・ボールでも十分なハードワークをしていなかった。楽をすることは望まない」

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 そのうえで、「途中出場の選手たちがインパクトを残したと思う。それは重要なことだ」と、ベンチスタートから結果を出した前田たちに賛辞を寄せた。

「ウチには途中出場で良いプレーをしてきた選手たちがいる。彼らは正しいかたちで試合に臨み、限られた時間でインパクトを残した。攻撃の選手たちがゴールを決めたのは良いことだ」

 すでにリーグ・カップで優勝しているセルティックは、リーグ戦で首位に立ち、スコティッシュカップでも8強進出。ヨーロッパカンファレンスリーグもあり、4冠の可能性を残している。

 だが、ポステコグルーは「まだ私の期待には遠く及ばない。今日の前半のように、我々にはまだやるべき仕事がたくさんある」と、さらなる向上を目指すと述べた。

「とても長く頑張ってきた選手たちの努力を否定するものではない。この3か月はパフォーマンスが安定し、素晴らしい結果を残してきた。特に再開後にグループが達成できたことは見事だった。だが、彼らが自分たちのポテンシャルを発揮できるようにするのが私の役割だ。もっとやるべきことはあると思うし、我々はプッシュし続ける必要があると思う」

 セルティックを新時代に導きつつあるポステコグルーの下で、4人の日本人選手を擁するチームがどこまで飛躍できるか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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