浦和レッズは２月12日、富士フイルム・スーパー杯で川崎フロンターレと対戦し、２-０の勝利を収めて今季初タイトルを勝ち取った。昨年のリーグ王者を相手に２ゴールを奪った江坂任が、チームの成長に手応えを示した。

　立ち上がりから相手にボールを握られる展開となったが、浦和が一瞬の隙を突く。７分、右サイドでの連係から酒井宏樹がグラウンダーのクロスを供給すると、これにゴール前で反応した江坂が右足で合わせて幸先良く先制する。

　さらに81分にも、ペナルティエリア手前で受けた江坂が、「相手の体勢を崩せたのが一番良かった」というフェイントから左足を振り抜いて、勝利に大きく近づける２点目を奪ってみせた。

　川崎に主導権を握られるなか、浦和は何度も中盤でのボール奪取からカウンターを発動。守備の強度について江坂は、「去年（の対戦）よりも本当に球際で強くいけていた。そこでボールを奪ってカウンターも多く出せていたので、それは今年レベルアップした、チームとして良くなった部分」とチームの成長を実感した。
 

　今季、J１制覇を目標に掲げる浦和にとって、２連覇中の王者をリーグ開幕前に倒せた事実は大きな自信となる。ただ、江坂に油断はない。

「去年は１回も勝てていないので、そういう部分では自分たちの自信になります。ただ、まだ川崎もコンディションが上がってくれば、変わってくると思う。自分たちもそこをしっかり見直して、また次対戦するときには、自分たちもさらにレベルアップしてまた勝てるようにしていきたい」

　浦和は２月19日にリーグ戦初戦、敵地で京都サンガF.C.と対戦する。この勢いそのままに、スタートダッシュを切りたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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